◎8 常識、教養を身につけて人間に磨きをかけたい!
◇TOEIC(R)テスト:英語能力を証明するならこれ【民間】
・受験資格/特になし
・合格率/スコアで能力評価
・受験料/6615円
語学学校に通った、アメリカでホームステイを経験した、語学留学でイギリスに2年間滞在した、海外の大学に進学したという人から、アメリカ人の恋人がいる人まで、「英語がしゃべれる」という人の語学力のレベルはさまざまだ。
そんな英語学習初心者からネイティブスピーカーまでの英語能力を、和文英訳力でなく、コミュニケーション能力として客観的に評価してくれるのがこの試験。
試験問題はリスニングとリーディングの2部門で、ライティングとスピーキングはないが、各100問に及ぶ質問に答えることで、書く能力、しゃべる能力までを判定できるシステムがこの試験の特長だ。
結果は合否ではなく、10点から990点までのスコアで表示されるため、自分で目標スコアを定めて「つぎは何点を狙おう」などと、何度でも受験が可能だ。
ちなみに、2002年度には130万人を超える人が受験しているということだ。
TOEIC(R)スコアの目安は、860点以上で「英語がネイティブではない人としては、コミュニケーションが十分にできる」、それ以下でも730点以上なら「どんな状況でも、適切なコミュニケーションができる素地を備えている」、さらにそれ以下で470点以上の人は「日常生活のニーズを満たし、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」といったガイドラインが設けられている。
英語力を仕事に生かそうと考えるなら、せめてこのレベルには到達していなければならないだろう。
つぎの220〜470点レベルは、「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」という評価だ。
ゆっくり話してもらうか、くり返しや言い換えをしてもらえば会話が成立する英語力、つまりどうにか英語がしゃべれるという程度である。
220点以下は、「コミュニケーションができるまでに至っていない」という評価で、自分の英語は実質的な意思疎通の役には立たないとみなされてしまう。
公開テストでの730点以上の人を対象に、スピーキング能力テストも用意されている。
[問い合わせ先/国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運営委員会東京業務センター 電話0120−40−1019]
◇ピットマン英語検定:ビジネス英語の力をアピール【民間】
・受験資格/特になし
・合格率/約50%
・受験料/問い合わせのこと
帰国子女であったり、留学経験をもつ人など、英語力に自信のある人でも、さて商社に入って海外との取引の場に放り込まれたとき、どのくらいこちらの立場や条件をきちんと伝えられるだろうか。また、相手の意を酌むことができるだろうか。
この英語検定では、ただ語学力が試されるだけでなく、ビジネス英語にどれだけ通じているかが問われる。
英国シティアンドギルドが実施している試験で、英語を母国語としない人の語学が、どれだけ実践力をもっているかをみる。テストのレベルは5段階に分けられていて、ここで大事なのは扱える英語の量だけでなく、質も問われるということだ。