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映画で読むアガサ・クリスティー
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エンタメ
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はじめに

『映画で読むアガサ・クリスティー』
[著]北島明弘 [発行]近代映画社


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 2010年はクリスティー生誕120年ということで、イギリスはもちろんのこと、日本でも出版、映画、テレビで特集が組まれ、3月には東京で「アガサ・クリスティー展」も開かれた。クリスティー本人のドレス(意外に小柄で、寸胴だったことがわかる)やトランク、タイプライター、ディクタフォン、貴重な写真、水着姿の映像などが見られたし、いろいろと手を入れて推敲してあるタイプ原稿には感心させられた。

 本書は昨年生誕200年を迎えたエドガー・アラン・ポーに関する『映画で読むエドガー・アラン・ポー』に続く企画で、アガサ・クリスティーの小説、戯曲、それらに基づく映画、演劇、テレビ、ラジオを紹介する。執筆にあたっては、ポーと同じように全小説を読み、すべての映画、テレビ作品を見ようと志したが、長編は一つしかないポーと異なり、クリスティーは長編だけで66冊もあり、さらに短編集だって少なくないので、全冊再読はかなわなかった。幼い頃からのクリスティー・ファンだから、一度は読んでいるはずだが、10代で読んだきりのもの、たとえば『ビッグ4』『死が最後にやってくる』『謎のクィン氏』などはほとんど覚えていない。それだけに楽しみにしていたのだが、時間との競争に負けてしまった。映画、テレビの方は見る機会を得た作品は全部見たが、著述箇所の確認のため何度も見直したりしたので、楽しい鑑賞とはならなかった。

 クリスティーの本は多数の出版社から翻訳発行されている。いまと違って、私の幼い頃には早川書房と東京創元社がミステリーの2大出版社だったので、クリスティーも2社の本をとりまぜて読んだものだ。手近にあるものを読んでいて、どちらかに決めていたわけではなかったが、人名、地名、題名表記に関して、違いがあることには気づいていた。まず作家の名前だが、早川はクリスティー、創元はクリスチィ(現在はクリスティとなっている)、探偵も早川はポアロだし、創元はポワロだ。題名だって早川は『アクロイド殺し』だが、創元社は『アクロイド殺害事件』となっている。本書ではクリスティー文庫と銘打って100冊以上も出している早川書房の表記に統一することにした。ただし、テレビ・シリーズの邦題、たとえば「名探偵ポワロ」は固有名詞であるから、当然その通りに表記した。地の文ではポアロとしているので、奇異に感じられるかもしれないが、そこだけポワロとするとかえって混乱するのでポアロにした。もちろんNHKアニメ・シリーズ「名探偵ポワロとマープル」はポワロがオリジナル表記となるので地の文もポワロとしてある。小説の引用部分は早川書房のクリスティー文庫の訳文を引用させてもらった。

 残念ながら、クリスティーの小説1作ずつの解説をつけることはできなかった。実際に読んでもらうのが一番なのだが、全作品の梗概や特徴、クリスティー自身についてもっと詳しく知りたいという方には、早川書房の『新版 アガサ・クリスティー読本』(H・R・F・キーティング他・著)とクリスティー文庫『アガサ・クリスティー百科事典』、"The New Bedside, Bathtub & Armchair Companion to Agatha Christie"を翻訳した『ミステリ・ハンドブック アガサ・クリスティー』(原書房)、デニス・サンダースとレン・ロヴァロ共著の"The Agatha Christie Companion"(Berkley Books)などをお勧めしたい。
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