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映画で読むアガサ・クリスティー
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エンタメ
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第三章 演劇作品

『映画で読むアガサ・クリスティー』
[著]北島明弘 [発行]近代映画社


読了目安時間:19分
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ロンドン初演作品を中心に


 クリスティー関連の演劇は、彼女自身が脚本を書いたものと、他人が彼女の小説を演劇用に脚色したものの2種類があるのだが、本稿では年代順に紹介していく。全作品の全公演記録を紹介するのはスペースの関係で無理なので、主にロンドン初演作品を中心に記述するのにとどめておく。

 最初に上演された演劇は『アクロイド殺し』をマイクル・モートンが脚色した"Alibi"で、28年5月15日、ロンドンのプリンス・オヴ・ウェールズ・シアターで幕が開いた。演出はジェラルド・デュ・モーリア(『レベッカ』の原作者ダフネ・デュ・モーリアは次女)、ポアロ役はまだ26歳のチャールズ・ロートンだった。執事役だったヘンリー・ダニエルは「情婦」でロートンと同じ弁護士役で再び共演している。250回の公演の後、ニューヨークでも上演されたが、こちらはわずか24回で終了してしまった。

 次いで3012月8日からロンドンのエンバシー・シアターで"Black Coffee"が上演されたが、これはクリスティー自身がオリジナルの脚本を執筆。ポアロにはフランシス・L・サリヴァンが扮した。クリスティーは「典型的なスパイ・ストーリーで、決まり手ばかりだけど、私は悪くないと思う」とのちに書いている。ロートンもサリヴァンも小説のポアロよりも背が高く、太ってもいなかったので、クリスティーは満足してなかったようだ。5か月ほどの上演で打ち切られ、ニューヨークでの上演はなかった。81年にパトリック・カーギルのポアロで、イギリス全土を巡演した際の入りは良かったという。

 3作目は『ナイチンゲール荘』をフランク・ヴォスパーが脚色し36年3月31日からニュー・シアターで始まった"Love from a Stranger"で、ミュリエル・アーケットがヒロインを演じている。この作品は37年に映画化され、「血に笑ふ男」として日本公開された。37年には紀元前1300年代のエジプトで展開される悲劇『アクナーテン』に基づく"Akhnaton"がレパートリー・シアターで上演。内容が難解なのと製作費がかかりすぎるというので、ウェストエンドの劇場にかかることはなかった。
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