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映画で読むアガサ・クリスティー
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エンタメ
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あとがき

『映画で読むアガサ・クリスティー』
[著]北島明弘 [発行]近代映画社


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 2年前、私と妻の祐子は生まれて初めてイギリスの地を踏んだ。私が日本映画ペンクラブの奨励賞を受賞したことを祝して、妻がお膳立てしてくれたご褒美旅行で、ロンドンではベイカー街に行って、ホームズ像を見たり、ホームズ・パブで夕食をしたためたりした。翌日はパディントン駅発のブリットレイルの列車に乗ってトーキーへ。途中のニュートン・アボット駅でペイントン行きの2両編成の短い列車に乗り換えてトーキーで下車。駅を出てまもなく、右手に白いグランド・ホテルがあった。アガサもこのグランド・ホテルに宿泊したことがあるという。ホテルの下は道路になっていて、そこを越えるとすぐに海が見え、階段を下りると遊歩道、さらにその下が浜辺になっている。イギリスのリヴィエラといわれるのにふさわしいリゾート地であった。トーキー博物館にも行ってみた。博物館といっても大きなものではなく、プチホテルといった規模だった。入場料は1人3.5ポンド。50ポンド札を出したら、偽札ではないかと責任者らしき男性が調べていた。アガサに関する部屋が1室あり、私も執筆陣の1人だったクリスティー文庫の『クリスティー99の謎』が日本の書籍としては唯一置いてあったのはうれしかった。アガサの胸像が小さな公園のような場所にあったり、彼女の遺品の一部が展示されているアビー・トアという教会にも行ってみた。


 ロンドンではセント・マーティンズ・シアターに行き、「ねずみとり」を観劇した。意外と小さな劇場で、客席は地下に向かって作ってある。2階にあるトイレなんてまるで屋根裏部屋みたい。客の入りは80%くらいか。我々同様の観光客が多いように思えた(あくまでも雰囲気での推理だが)。二幕劇なので途中に15分の休憩があり、左側にあったドアが開かれ、外に出てタバコを吸っている人が数人いた。終わると、出場者全員が3回お辞儀してから、トロッター刑事役の俳優が「古い伝統に従って"Who-Dunn-It"については心にロックしておいてくれ」といってカーテン・フォール。劇場の裏手には出演俳優が待機している家(ちゃんと看板がある)があったし、地下鉄駅に向かって少し行くとSFホラー専門書店を発見し、そこで多数の本を買い込んだりしたこともいまでは楽しい思い出となった。というわけで、本書執筆の原動力の一つとなった祐子に感謝をこめて本書を捧げる。

2010年10
北島明弘
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