『あの頃の女優は良かったなあ』と往年の女優たちを懐かしむ気持ちはありますが、基本的には“現役主義”のボクだけに、大量21人をピックアップしました。“昔のオンナ”より“今、ここにいるネーちゃん”の方がより大切です。現在、現役バリバリで映画界をグイグイと牽引している女優たちに元気がなくて、魅力がなかったら、悲しいことです。ボクは『映画は“女優”で見る!』の看板を早々に降ろさねばなりません。
幸いにして、もはや殿堂入りのキム・ベイシンガー様を筆頭に、アンジェリーナ・ジョリー、シャーリーズ・セロン、サンドラ・ブロック、スカーレット・ヨハンソンなど現役トップ女優たちは実に頼もしい活躍ぶりで、ボクは思わず目を細め、口元を緩めてしまいます。前著にも登場した女優は12人。新登場は9人。その取捨選択はちょっと悩みました。何事もサクサク決めるのが信条のボクですが、当落線上にあったシャロン・ストーンを落とさざるを得なかったのは忸怩たる思いでした。最近あまりに活躍度が低いのでご退場願いました。一時は、キム・ベイシンガー様に次ぐ世界第2位の準最愛女優だったのに、隔世の感があります。その他ウーマ・サーマンも、サルマ・ハーイェクも、ダイアン・レインも、話題性その他の諸般の事情によって、今回はスルーさせていただきましたが、もちろん、彼女たちに愛情が薄れたわけではありませんので、念のため。
最後に、一人だけ、若くして突然亡くなった女優を入れました。本来は現役バリバリのはずなのに、故人扱いにせざるを得ないのは、悲しいことですが、彼女を忘れないためにも、敢えて加えました。