キャサリン・ロス
“清純派嫌い”を標榜するボクに一点の曇りもない、とキッパリ宣言をしているが、もし有能な探偵かCIAあたりに極秘調査され、ああは言っていても、人間なんてたたけば普段言ってることと違うホコリが出るものよ、例外があるはず、あの鉄次にも密かに愛した清純派女優がいるはず、そして、その答えはキャサリン・ロス! どうじゃ、相違あるまい。だいたい、パツキンでもないし。お前が芳賀書店の『シネアルバム キャサリン・ロス』を秘蔵しておることも判っておるぞ、と追及されそう。こうして、お白州の前に引っ立てられたボクは有罪か、無罪か?
デビュー作は西部劇「シェナンドー河」で、一家の長男の若い嫁として気丈にふるまいながらも悲劇を迎える役で、なかなかの印象を残したが、やはり「卒業」「明日に向って撃て!」「夕陽に向って走れ」というアメリカン・ニューシネマの名作3本に続けざまに出たところで、人気沸騰した。