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毒の恋愛学
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●美人ほど不幸な恋愛をする

『毒の恋愛学』
[著]藤田徳人 [発行]イースト・プレス


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美人がモテるとは限らない実例


 合コンなどに行くと、運良くたまにとびっきりの美人が出席していることがあり、そんなときは男性陣のモチベーションが必然的に上がるものです。美人というのは本当に得なもので、出席している男性全員にあこがれのまなざしで見つめられたりします。


 ですが、そんな美女に「あなたってモテるでしょう?」と質問すると、ほとんどの場合「全然モテないんです」と返ってきます。もちろん、男性たちは謙遜して言っているのだろうと思うわけですが、しかしそれは謙遜ではなく、実際にモテないことがよくあるようです。


 例えば、男性が圧倒的に多い会社の部署に新人の女性が二人配属されたとします。一方はそれはもうモデルになってもいいくらいの美人のA子。もう一方は少しキレイというくらいの普通のB子。最初は誰もがA子が圧倒的にモテるだろうと予測するのですが、結果は違うのです。


 3カ月も経つとB子って「かわいいよなあ」という言葉を男性社員の間でよく聞くようになり「付き合いたいなあ」なんていう人も結構出てくるのですが、「A子と付き合いたいなあ」などという男性社員は徐々に減っていくのです。もちろん、美人はどこまでいっても美人なのですが、気がきいてやさしいB子の方が人気が上! こんなパラドックスが実は意外と多いのです。


 ところが、それに比べていつ何時、どこに行っても圧倒的なマスクを誇る美男子はモテまくります。もちろん、男は顔だけではなく、頭のよさや光る才能を持っていることは重要ですが、それにしたって能力が同じであれば圧倒的に美男子のほうがモテてしまいます。美男子であれば何人もの女性から言い寄られ、冗談にも「モテない」というようなことがありません。


 学生の頃を思い出してもらえばわかりますが、圧倒的な美男子はバレンタインデーにチョコレートを何十個ももらい、それはそれはヒーローです。

人は自分よりも魅力の高い人とは付き合えない


 ちまたでは「美女と野獣」などと魅力が不釣合いのカップルが多いことを表して言いますが、本当にそんな不釣合いカップルが多く誕生するものでしょうか? 実はカップルは意外と釣り合いがとれているものなのです。それを数学的に証明してみましょう。


 人は誰でも自分より魅力の高い人とつきあえたらいいなあと思っています。これは事実ですね。そこで「誰もが自分よりも魅力が高い人と付き合いたいと思っている」と定義します。そこで仮定法!


 仮に、あなたが自分より魅力の高い人とつきあえたと仮定すると、相手は「魅力が低い人(あなた)」とつきあったことになります。これは最初の定義「誰もが自分よりも魅力が高い人と付き合いたいと思っている」に反します。よって「人は自分よりも魅力の高い人とは付き合うことができない」という結論になります。


 ですが、誰もが自分が付き合える範囲で最高の相手と付き合いたいと思っているわけですから、結局「誰もが自分と同じ魅力の人とつきあう」ことになるわけです。


 人は慈善事業で生きているわけではありませんから、魅力が不釣合いなのにカップルになる人などいないのです。ですから美女と野獣と言われるカップルでも、そのカップルの魅力はかなり釣り合っているものなのです。

何番目と何番目の男女がカップルになるか?


 ここに男性50名、女性50名のクラスがあったとします。それぞれ異性の魅力について100点満点で採点し、魅力の順位がつけられました。先程の理論からすると魅力が釣り合う者同士がカップルになりますから、もしこのクラスの全員がカップルになるとしたら、男の1番と女の1番、2番と2番、3番と3番、……50番と50番がカップルになるはずです。ところが現実には絶対にそうなりません。


 実際の世界では男の1〜2番に女性の1〜5番が群がり、男の3〜15番に女の6〜18番が群がり、男の16〜40番に女の19〜50番が群がり、男の41〜50番には女が一人も寄り付かないということが起こるのです。なぜだかわかりますか? それは女性の魅力と男性の魅力は生物学的に同じではないからなのです。子供を生む能力を持った女性という生き物は、それだけでセックスという大きな魅力を持っていて、男性よりも平均して魅力が高いのです。ですから順位が50番目の女性ですら、40番目以上の男性と釣り合いがとれます。これがオックスフォード大学の心理学者サイモンズが提唱しいる、セックスエコノミーという理論です。「もともと男性よりも女性の方が生物学的に魅力が高い」なんてうれしいですね。しかし、これが悲劇を生むのです。

美人はモテない


 カール・グラマーという心理学者は、このサイモンズの理論を実験してみました。初対面の男女79名に「相手の魅力を6段階で評価してみてください」という課題を出しました。すると、なんと男性は女性の魅力を4以上と評価した人が大半だったのに、女性は男性の魅力を4以下と評価した人が大半だったのです。



 この実験では見事に「女性は男性よりも魅力的」という事実が証明されたわけですが、これはある意味不幸な結果を招くことを意味します。


 不幸その1、「男性は、女性に全く見向きもされない人が現れてしまう」


 不幸その2、「美人はモテない」


 その1はわかるとしても、その2がなぜだかわかりますか?


 先程述べたようにカップルは魅力の釣り合いがとれた者同士が結ばれます。このグラフで言うと、魅力が6同士、5同士、4同士が結ばれるということです。ところが、魅力6の男性はほとんどゼロに等しいわけです。だとすると魅力6の美人女性が魅力6の男性と付き合おうとすると、壮絶な奪い合い競争が起こるということになります。同じ様に、魅力5の男と女の比率を見てみてください。ここでも女性のほうが男性よりも圧倒的に多いのです。だとすると、ここでも激しい「男の奪い合い」が繰り広げられることになります。


 魅力の高い男性が少ないうえに、やっとゲットした男性はモテるので浮気はするしで、美人に生まれつくとこのような災難に遭遇する確率が高いと言えます。これが美人ほど不幸な恋愛をする科学的な理由だったのです。


 ところが、魅力が4以下になると、全ての魅力において男女比が逆転します。ここでは男性の比率の方が多いので、逆に女性は引く手あまたの状態となり、数多くの男性から求愛を受けることになるわけです。だからこそ美人のA子よりも、少しブサイクなB子の方が新入社員の間ではモテていたのです。


 魅力が4くらいの男性は、自分から恋人確保に乗り出さなければ女性を獲得できませんし、しかもこのレベルの男性の数は多いので、浮気して油断すると彼女に逃げられてしまいます。だからこそ、魅力レベルが4くらいの女性は逆に男性に大切にされ、自分本位の幸せな恋愛をしていける可能性が高いのです。

女性はなぜ恋愛本が好きなのか


 サイモンズやカール・グラマーなどの理論によると、女性は男性よりも「もともと魅力が高い生き物」のようです。ですから、美人に生まれなくとも、高望みさえしなければ、女性は男性からもてはやされる傾向があることが彼らの実験からわかります。


 ところが、美人に生まれてしまったら悲劇が始まります。美人と釣り合う魅力の高い男性の数があまりにも少ないため、壮絶な「男の奪い合い」を経験しなければならないからです。これはある意味不幸です。もちろん、それがいやなら付き合う男のレベルを落として、楽勝人生を送るのもよいでしょう。しかし、それをプライドが許してくれないものです。


 ただし、考えようによっては女性の恋愛には無限の可能性があるとも言えます。それは少しの努力でライバルをごぼう抜きできるということです。魅力が5や6の男性は圧倒的に少なく、魅力が5や6の美女は男性より圧倒的に多いわけですが、これは逆に「少しの努力で順位を大きくアップさせることができる」ことを意味します。実力がみんな接近しているので、男性に少し従順なフリ、少しやさしいフリをしただけであなたの順位がぐんとアップし、いい男をゲットできることになります。それがまた女性として生きることの醍醐味です。


 ちょっとした仕草や言葉の使い方を工夫するような小手先の技術だけで、あなたの順位は確実に上がります。だからこそ、そのようなマニュアルを書いてある恋愛本は圧倒的に女性に指示され、女性に売れます。


 占いに「今日の恋愛運は最高!」なんて書いてあると、それだけで勇気がわいてきて、気になるあの人の気を引く言葉がすらすら言えて、チャンスをゲットできる可能性が高くなります。


 そう考えると、女性にとって恋愛モチベーションは意外と重要で、やり方一つで恋愛の行方に天地の差が出ると言えます。美人だからといってつんつんしていると、恋愛の負け組みになります。読者のみなさんは美人なのですから、こころしてかかりましょうね。

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