運命と宿命の境界線はどこにある?
さて、あなたは占いは好きでしょうか? たとえばとある雑誌の星占いに、あなたの今日のラッキーカラーは<赤>と書いてあれば、赤を身につけて運気がよくなることを期待するものです。そう、つまり<運>は赤を身につけるという行為により、変えることができるものです。占いで「今日は交通事故にあうかも」と言われても、その分気配りしていれば事故を避けることができます。だからこそ占いが流行するわけです。ギャンブル運が悪い日で、0・1%しか当たらないパチンコ台に座ったとしても、その台を1000回まわせば1回必ず当たるわけです。つまり運は努力によって変えられるものなのです。
運が悪ければその分、気をつけたり、数多くトライする。それで運気を上昇させることができます。ところが私たちはどんなに努力したところで変えられないものを持っています。それが宿命です。例えば、人間に生まれたという宿命のせいで、犬と結婚して子供を産むことができません。もちろん、科学が発達して、犬と人間のかけ合わせができるようになる時代が来るかもしれませんが、それは今の時代に生まれてしまったというのが宿命であり、これも変えることができません。宿命とはその人が背負って生まれたものですから、その宿命がどれほど残酷なものであろうと受け入れなければなりません。