天才ときちがいは紙一重
俗に「天才ときちがいは紙一重」と昔からこのように言われています。これは、「天才は精神異常者になりやすい」という意味ではありません。天才もきちがいも、常識を外れた発想をするという共通点があるということを述べているのです。
天才と呼ばれる人たちは、凡人が考えつかない発想をします。そして彼らはその能力を活かして型破りな創作をします。その型破りさ加減が「きちがい」と称されるのです。ですが、きちがいと決定的に違う点は、天才は意識的に型破りな発想をし、一方きちがいは「自分は正しい」と思いながら常識を外れた行為をするところです。その差は「自分が型破りである」ことを認識しているかしていないかだけで、紙一重だと言う意味です。少なくとも私はこのように理解しています。
つまり天才はとても常識人にはマネのできない発想をし、その才能の素晴らしさに凡人は一生追いつくことができないということを遠まわしに言っているわけです。ですからこの言葉は決して天才をバカにしたものではなく、それどころか天才を誉めたたえた言葉だということがわかります。ですから、凡人の私たちにとって、あまり気分のいい言葉ではありません。果たして天才と凡人はそれほど差があるものなのでしょうか?
私たちは3億分の1のエリート
男性が1回の射精で放出する精子の数は3億匹とも言われます。そして、よく私たちは「その3億分の1を勝ち取ったエリート精子から生まれた優秀な人間なんだよ」と言われます。