『強く生きる言葉』
[著]岡本太郎
[監修]岡本敏子
[発行]イースト・プレス
心の中
心のなかに生きている。
その心のなかの岡本太郎と出会いたいときに出会えばいい。
モットー
逃げない、はればれと立ち向かう、それがぼくのモットーだ。
運命
「出る釘は打たれる」─耐えなければならない運命というものを、ナマに、ひしひしと感じとった思い出がある。小学校二、三年の頃。考えてみれば、その時代から、今日に至るまでぼくは少しも変わっていない。
苦しいとき
ぼくはどんなに苦しいときでも、苦しいような顔をしないから、自由気ままに生きているようにみられたね。ぼくはいままでどんなに苦しい状況のなかにあっても、にっこり笑って悲劇的でありたいと思っていたからね。
食えなけりゃ食えなくても、と覚悟すればいいんだ。それが第一歩だ。
その方が面白い。
嵐
絶対に反抗することができない世界で、弱腰になったら負けてしまう。だから、逆に挑戦した。
弱気になって逃げようとしたら、絶対に状況に負けてしまう。
逆に、挑むのだ。無目的に、まったく意味のない挑み。
犬生き
つまらない生き方でだらだらと生きているのが犬生きさ。
でも今は、ほとんどの人間がそうだよ。