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社長、その給料は払いすぎ!
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ビジネス
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1 「払い過ぎ」は百も承知だけど……

『社長、その給料は払いすぎ!』
[著]堀内智彦 [発行]あさ出版


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●社長が「払い過ぎ」と感じるとき


 社長が、社員の給与を「高い」と感じる時期があります。たとえば、新年度の給与を決める2~3月、賞与の金額を決める6月や11月──。


 毎月、給与を払うときには、そうしたことは、あまり感じません。


 基本給や手当の額は、毎月変わりませんし、給与明細を袋に入れるのは、経理や総務の仕事ですから、いちいち誰がいくらもらっているかは気にしません。残業代が飛びぬけて多い社員がいれば、直属の上司や総務の報告で、その人の月給に注目するくらいでしょう。支払いも、社長は、支払いの総額を見て、銀行印を押すだけなので、個々の社員の給与が高いかどうかまでは、なかなか実感しないものです。


 一方で、2~3月や6月、11月といった時期には、社長は、会社や社員の売上一覧や、試算表などの資料を用意して、決して十分とは言えない原資のなかから、いくら給与を払おうか、いくら賞与を払おうか、電卓をたたきながら計算をします。


 そして、このとき、社長は、社員それぞれの現在の給与の額に直面することになります。そうすると、あらためて思うのです。

「こいつに、こんなに払っているのか……」

「彼女には、もっと頑張ってもらわないと……」


●社員の給与に甘い社長がたくさんいる


 決算書を見た金融機関からの指摘で、実感することもあります。

「御社の人件費比率は、業界の平均から見て、ちょっと高いのではないですか」


 もちろん、決算書をつくったり、見たりする過程で、そうしたことに気づいてはいるのですが、「融資が受けられないかもしれない」という危機感を持って、あらためて「高い給与を払っている」と感じるのです。


 このように、「社員の給与が高い」「社員に給与を払い過ぎている」事実に直面する機会が何度もあるのに、いえ、実はずっと前から給与が高いとわかっているのに、多くの社長が、これを改善しようとしないのはなぜでしょうか。


 正確に言うと、改善しようとしないのではなく、払い過ぎはやめたいけれど、できないというのが、実情でしょう。


 多くの社長さんは、コストに対して非常にシビアです。余計なお金は1円たりとも払いたくないと思っているし、実際ものすごく切り詰めている。なのに、こと社員の給与となると、社員に“甘い”社長さんは、本当に多いのです。


●「自分の給与を社員に教えられない」ある社長さんの話


 社員に“やさしい”ある社長さんの、こんなエピソードがあります。


 その社長さんと、会食をしていたときのことです。お酒が入った勢いもあるのでしょう。このようなことを話し始めました。

「私の役員報酬の額なんて、うちの社員に見せられたものじゃありませんよ」


 この社長さんの役員報酬が、「社員が聞いたら怒り出すほど高いから」ではありません。その逆で、「社員が聞いたら驚くほど安いから」、そして「社員の給料よりも安いから」です。社長さんの年収は600万円、そして、この会社には、年収700~800万円の社員が数人いるのだと言います。年商は3億円で、従業員数は18人です。


 実はこの社長さんのお話の内容は、決して特殊なものではありません。私自身「役員報酬が社員の給与よりも低い」社長さんを、たくさん知っています。


 歩合給の営業職だと、実績を上げれば、その分、手取りは多くなります。部門によっては、賃金相場が高く、残業代もつきやすいところもあるので、このような“逆転現象”は、あり得ないことではありません。


 しかし、「そうした優秀な社員をマネジメントする立場として、当然、社長が一番多く給与をもらってしかるべき」というのが、多くの人の認識でしょう。


 そのような、「恥ずかしい思い」をしてまでも、社員に高い給与を払い続けている社長さんが少なからずいるのです。にもかかわらず、多くの社員は、そうした社長の苦労を知らずに、「自分の給料は安い」と思っているのです。


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