『タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?』
[著]戸部田誠(てれびのスキマ)
[発行]イースト・プレス
だから人は、「家族を大切にする父親」であったり「どこどこの総務課長」であったりといった「役割」を与えられると、安心するのだ。
その「役割」の糸こそがシガラミである。
そして大人になれば、そのシガラミを無視することは現実的に不可能だ。自身が冒頭で述べたように、タモリもまたシガラミからこの番組に出演している。
18歳から22歳くらいまでの大学時代は、そのシガラミがほとんどない時期である、とタモリは言う。