『タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?』
[著]戸部田誠(てれびのスキマ)
[発行]イースト・プレス
「意味の世界はきらいなんです」
「いまだにそうです。イヤなんです、意味が」
「ぼくが音楽を好きだというのは、意味がないから好きなんですね」[9]。
タモリはそう断言する。
小学校3年生の時の国語の授業を、タモリは今でも思い出すという。先生が「この作者は何を言いたかったのでしょう?」と問うたが、「え? 言いたいことはそこに全部書いてあるじゃない……」としか思えなかった。