『タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?』
[著]戸部田誠(てれびのスキマ)
[発行]イースト・プレス
「言葉」と「現実」が齟齬をきたすのは、活字や本の世界だけではない。「『人間、お互い話せばわかる』なんてウソ」だとタモリは言う。
「話せば話すほど言葉にだまされて、ますますわかんなくなる」「『話せば、わかる』じゃなくって『離せば、わかる』」だ[4]
またタモリは「言葉革新党の言いぶん」という語り下ろしの中で、ある言語学者の「日本の歴史が始まって以来、いまが一番言葉が変わっていない」という説を引いている。