『タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?』
[著]戸部田誠(てれびのスキマ)
[発行]イースト・プレス
「満州の話しかしないんですよ、うちの一家は」[4]
タモリが生まれる以前、曽祖父以下親戚も含め、多くが満州で生活をしていた。タモリの祖父母と両親も同様だったが、昭和13年頃、太平洋戦争勃発前に日本に戻ることになった。理由は祖母による「神のお告げ」だ。祖母は信心深く、仏教や神道に次々凝り始めるような人だった。
「ものすごく気の強い人で、ある日、『神のお告げがあった!』と言ったらしいんです。