『タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?』
[著]戸部田誠(てれびのスキマ)
[発行]イースト・プレス
早稲田大学を目指していたタモリは1年間浪人しており、その間、先に法学部に入学した友人のアパートに居候していた。しかし「あまりに雑念が多くて勉強ができなかった」という。友人の六法全書を見ても「売春防止法」の項目を熟読してしまう。「金銭を目的に不特定多数と性交する……」という一文だけで妄想が広がり、集中できない。
「そのときオレは、日本で一番スケベなのはひょっとしたらオレじゃないか、なんて真剣に悩みましたね」[16]
とはいえ無事に早稲田大学第二文学部に入学。その後同級生のアパートの2階が建て増しになるというので、居候先の友人と共に3人で一緒に住むことになる。