『タモリ学 タモリにとってタモリとは何か?』
[著]戸部田誠(てれびのスキマ)
[発行]イースト・プレス
「(仕事を)しんどいと思ったことはないね。現場は楽しい」[19]とタモリは言う。
横澤彪は「タケちゃん(ビートたけし)は遊びを仕事にしたんだ。タモリは仕事を遊びにした」と評した[20]。
「笑いというのは贅沢品でしょう。精神のゆとりの中で笑ってるわけですからね」[21]というタモリは、それゆえ仕事の時も遊び心を何より大切にする。
以前タモリがキングコング西野亮廣と呑みに行った際、「仕事の遅刻は百歩譲っても、遊びの遅刻は許せない」と言ったという[22]。それほど、「遊び」には強いこだわりを持つ。
『いいとも』と双璧の長寿番組である『タモリ倶楽部』は、低予算ゆえスタジオセットが組めず、ほぼ毎回ロケーションで制作される。