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人はなぜ突然怒りだすのか?
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生き方・教養
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そもそも「怒りを消す」とは?

『人はなぜ突然怒りだすのか?』
[著]北川貴英 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:3分
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 指示通りに動かない部下、頭の固い上司、信頼できない政治、もしくは怠惰で無能な自分自身……など、私たちは無数のことがらに憤りながら生活しています。思わず何かを殴りつけてしまうほどの激しい怒り、いつまでも悶々とくすぶり続ける怒り、チッと舌打ちするくらいで済む怒り、または一生恨み続けるほどの怒りなど、そのあり方も様々です。まる一日、怒りを全く感じずに終えることなどまずあり得ないのではないでしょうか。


 こうした怒りは、あらゆる面において自分自身を傷つけます。


 だからこそ、怒ってはいけない。


 皆さんも幼い頃から親や年長者、先生などに繰り返し注意されてきたことでしょう。医師やセラピストたちも怒りが心身にどれだけの悪影響をもたらすかを警告していますし、古くから伝わる宗教もまた、魂の救済のためには怒りは禁物であることを説いています。しかし、どれだけ怒らないように努めていてもついつい怒ってしまう。それが現実なのではないでしょうか。だからこそ、十年一日のごとく世代を超えて怒りの害が説かれ続けているのです。


 ここに根本的な問いかけが生じます。


 そもそも人は、怒りを消すことができるのでしょうか?


 その答えは「イエス」でもあれば「ノー」でもあります。なんだか禅問答のようですが、そこには理由があります。「怒りを消す」という言葉は、二通りの解釈ができるためです。


 まず、「ノー」について考えてみましょう。怒りを根絶し、一切怒ることなく一生を終えることが可能かどうか? という問いであれば、答えは「ノー」になります。いくら努力したところで、怒りを消すことはできません。私たちは一生、怒りとつき合っていかなくてはいけないのです。もちろん例外はあるかもしれませんが、基本的に厳しい修行を積んだ人物も同様です。


 ある高僧が、講演会で怒りの害について説いていた時のことです。休憩時間に、手にしていたメモを一人の参加者がひょいと覗き込んだのだとか。するとその僧は「覗くんじゃない!」とすごいけんまくで怒鳴りつけたのだそうです。長年の修行を積んだ徳の高い方でさえそうなのですから、一般人である私たちが怒りを消し去るなど現実的な話ではありません。怒りを根絶することはできないと諦めるほかないでしょう。


 しかし、別の視点から見れば答えは「イエス」となります。


 それは生じた怒りを速やかに解消し、平常心に戻るということを意味します。怒りの発生そのものを止めることはできませんが、怒りによる被害を最低限に留めることなら可能です。先の高僧が修めているのも、怒りをあとに引きずることなく、速やかに解消する技術と言えるでしょう。とっさに怒鳴るほどの激しい気性でありながら、それによって何かを破壊したり我を忘れたりするほどの怒りに達する恐れはない。そういう安心感があるからこそ、その高僧の元には多くの人が集っているのではないでしょうか。


 本書で紹介するのは、後者の技術です。つまり、生きている限り誰にでも生じる怒りを、破壊に至る前に速やかに消す技術なのです。


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