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(2021/11/26 追記)

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空海の言葉に学ぶシリーズ 高野山開創1200年 空海3 永遠の言葉
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生き方・教養
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何もないことほど強いものはない!

『空海の言葉に学ぶシリーズ 高野山開創1200年 空海3 永遠の言葉』
[著]中島孝志 [著] 吉川政瑛 [発行]ゴマブックス


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「生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、
死に死に死に死んで死の終りに冥し」

[秘蔵宝鑰]

「人はなぜ何回も生まれ変わりを繰り返すのか。森羅万象は不平不満を言わず自分の役割をまっとうしているではないか。生も死も尊い。暗闇に生まれ暗闇に死んでいく儚さを嘆くのではなく、不平不満を超えることにある」


 自分の悲劇を嘆いてはいけません。自分の生まれで苦しんでもなりません。他人と比較してはいけません。私は損だとか得だとか、比べるから不幸が始まるのではないでしょうか。

「どうして自分だけが損をするんだろう?」と被害者意識を持つ。こういう人は、どうして自分だけが得するんだろう、とは考えません。コップの水がいつも満たされていないと気が済まないのです。少しでもコップの水が減ると被害者意識がもたげてくるのです。


 一方、コップになにもない人はもうこれ以上減ることはありません。入るだけです。少し入ればもう満足です。感謝感激です。こういう人でも、コップが満たされてしまうと、今度は減ることをいやがり、被害者意識が生まれてくるのです。なにもないのが幸福なのです。少しでも増えたら素直に感謝し、素直に喜べるからです。卑下もせず、かといって傲慢にもならず、いつも淡々と落ち着いて生きられるのです。


 どうして人は迷うのか? どうして悲しく迷うのか? 私たちの世界は迷いの世界なのだ、と気づ必要があります。


 魚は水の世界に生きています。しかし水の中にいることがわかりません。魚が不平不満をいいだした。その声を聞いた神様は、「気の毒なことだ。よし、水のありがたさを教えてあげよう」と考えました。そして、釣り人に姿を変えてその魚を釣り上げたのです。


 はじめて水のない世界に引き上げられた魚は苦しくてたまりません、「ごめんなさい。もう二度と普不平不満はいいません!」と後悔することしきりでした。

「大日如来は中央にすわっておられるが、大日如来とは誰をさすのか? そのもとは自分の心ではないか?」


 自分の心に大日如来の生命がいる。それがわたしにはわかります。心の中と書いて「中心」といいます。すべては心の中の現象なのだ。これを「唯識論」といいます。ただ(唯)心(識)だけが存在する、というわけです。


 孫悟空で知られる玄奘三蔵法師がインドで一七年間も修行した末に、この哲学を中国にもたらしました。日本では道昭という人が乙巳の変(大化の改新)の直後に奈良の元興寺に伝えています。いまの興福寺、薬師寺を大本山とする法相宗がこの唯識論研究の大本山とされています。

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