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モノの原価がまるごとわかる!
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雑学
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電子辞書 値段を大きく左右するソフト・コストの秘密

『モノの原価がまるごとわかる!』
[編]マル秘情報取材班 [発行]青春出版社


読了目安時間:3分
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 電子辞書を持つ人が増えている。手軽で便利なことがその最大の理由に違いない。数百グラムの重さで、大きさは文庫本程度。それでいて中身は、国語辞典、漢和辞典、英和辞典、和英辞典、さらにことわざや慣用語辞典までが詰められている。なかには、国語辞典の代名詞ともなっている『広辞苑』や、用語辞典の元祖『現代用語の基礎知識』が収められているものも。

 この電子辞書のユーザーだが、ITツールに強い若者世代かと思いきや、なんとこれまで電子と名の付く機械に縁遠いと思われていた高齢者を中心に重宝されているのだ。生涯教育の浸透とともに、高齢になっても書物に親しみ、文章を書くことが衰えない彼らは、辞書を必需品とするからというのが理由。しかも印刷物の辞書より、液晶画面の文字は平均して大きく見やすい。機械によっては引いた言葉の内容を、電子音声で読み上げてくれるものもあり、意外にも高齢者にとって有り難い設計となっているのだ。

 この電子辞書の価格だが、比較的語彙の少ない国語辞典と英和・和英辞典のみだと、ディスカウントショップで3000円程度から。前出の『広辞苑』などブランド辞書が収められた高級品で、2万5000円以上と中身によって差が大きい。

 というのも電子辞書の機械部分、つまりハードはLSIと呼ばれる集積回路が心臓部分を担うが、これ自体の原価は数百円でしかない。小指の先ほどの大きさでしかない記憶メディアなのだが、新聞にすれば1年分以上の記事を詰め込めるスグレモノがである。電子辞書のもうひとつの命は、液晶パネルという表示装置だが、この技術進歩も著しいものがある。広い面積に明るくはっきりと文字が見え、しかも極めて薄くなったにもかかわらず、やはり原価数百円でしかない。つまり、3000円の大衆品も、2万5000円以上の高級品も、ハードの値段ではほとんど差がないのである。

 にもかかわらず価格に差が出るのは、中身の原価に差があるからなのだ。
『広辞苑』の最新版である第5版を書籍で買うと、普通版(菊判3010頁)で価格が7665円、高級な机上版(B5版3010頁)は1万2600円にもなる。ちなみにCD―ROM版は1万1550円という価格に設定されている。

 電子辞書にこれを収載するとすれば、やはりこれに近い「版権使用料」が計算されているのは当然。電子辞書の場合、他に英和、和英辞典やことわざ辞典なども収載されていて、やはりその版権使用料というソフト面のコストが求められる。

 その比率は価格の80%近くを占め、5%がハード代で、15%が流通上の配分利益というのが一般的。安い電子辞書ほど、ソフトの占める割合が減るが、どちらにしても便利ツールとしてのハードの代金は、意外なほど微々たるものなのである。

主な電子辞書

商品名:EBR-120MS
発売元:ソニー
一般的な価格:オープン価格
(広辞苑など6冊が本体に。付属メモリには28冊分が)

商品名:PW-A3000
発売元:シャープ
一般的な価格:36,750円
(大辞林、ジーニアス英和/和英など11冊を内蔵)

商品名:XD-W6400
発売元:カシオ
一般的な価格:50,400円
(広辞苑を含む、業界最多の50辞書を収録)

商品名:SR-T6500
発売元:セイコー
一般的な価格:50,400円
(広辞苑のほか「リーダーズ」「リーダーズ・プラス」も)

商品名:wordtank G50
発売元:キヤノン
一般的な価格:42,000円
(英語の総項目数100万語を収載。日本語も充実)


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