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モノの原価がまるごとわかる!
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雑学
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カレーライス 経営状態がわかる「原価30パーセント」の法則

『モノの原価がまるごとわかる!』
[編]マル秘情報取材班 [発行]青春出版社


読了目安時間:3分
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 カレー、ラーメン、ハンバーグ。これ、子供だけでなく、日本人の多くが最も好んで食べるものだとされている。市街地はもちろん、郊外の街道沿いなどには、多くのラーメン屋の姿が見られるのもそのため。ハンバーグも多くのファミレスの主力商品であるだけでなく、ハンバーグ専門のファミレスというのも珍しくない。

 さて、残るカレーライスだが、ファミレスのメニューになくはないが、これを強力にプッシュする店は少ない。カレーライス専門の、カウンター式のファストフード店もあるにはあるが、ラーメンほどの勢いはない。最大の理由は、カレーライスはラーメン、ハンバーグに比較すると、家庭で作りやすいことだと言われ、現実に、味が水準以上のレトルト・カレーなら、料理大嫌いの独身男性でも家でおいしく食べることが可能だからだ。

 そのためか、カレー専門の店は全国的にやや減る傾向にあるらしい。

 さらに、外食産業をメインとする業界新聞記者に聞くと、意外にもカレーの専門店は経営が難しいとも言う。経営が難しいから少ないし減るんだ、とも分析されている。考えるまでもなく、カレーの調理自体は単純なものでしかない。従って厨房関係の設備も単純で、開業資金が少なくて済むはずなのにだ。

 その最大要因は、客が固定しないことにあるらしい。

 日本人の大好きなカレーライスは、好きな人が多いだけに味付けなどに注文が付きやすい。個性ある味を打ち出せば出すほど、お客が偏る傾向が強まる。それでも固定客をつかみ、一時的に成功するかに思えるケースも少なくない。だがカレーは、その個性的な味をなかなか維持できない側面がある。同じように作っても、季節、特に夏場と冬場では、お客が違った味に感じてしまうのだ。

 それでいて個性を捨て、最大公約数的な味にすると、固定客はほぼ期待できないらしい。調理時間の短さや客の回転率の高さから、カレー店で一儲けという街の実業家は後をたたないが、繁盛しているお店はかなり少ないのが実情なのだ。

 カレーライスの全国的な平均価格は700円とされるが、固定客が望めないとなると、人件費を除く原価率を2830%に押さえないと厳しいのが実情。客の側は額にして210円のカレーを、その約3倍の値段で食べていることになる。

 一皿700円で粗利益は490円。人件費250円、光熱費20円、開業資金等の減価償却費100円、宣伝や経理などの諸経費80円の、トータル450円を差し引くと、経営者の手に残るのは40円。1日に200皿売っても、8000円が残るだけ。月にして24万円前後では、商売を続ける気持ちが失せるのも仕方ないのだろう。

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