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知られざる世界史 あの人の「幕引き」
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歴史
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コロンブス Christopher Columbus【一四五一頃〜一五〇六】

『知られざる世界史 あの人の「幕引き」』
[編]歴史の謎研究会 [発行]青春出版社


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イタリア人航海者。スペイン女王の援助で、ヨーロッパから西へ向かう航路でアジアをめざした。彼がインドに到達したと思ったのは、じつは南米・西インド諸島だったが、アメリカ大陸発見者として歴史に名を刻む。

■評価を得られないままの何とも寂しい大旅行家の最期


 アメリカ大陸という名前が、後の探検家アメリゴ・ヴェスプッチに由来するように、コロンブスの生前、彼の大胆な航海と新大陸「発見」の業績は、最初はヨーロッパ全土に興奮をもたらしたが、あまり評価されるものではなかった。

 といっても、それまで予想だにされていなかった異文化圏への到達は、当時のヨーロッパでは宝の山を掘り当てたものであることに違いはなかった。一四九二年の最初の航海後、コロンブスの探検は四次にわたって繰り返されて南米大陸まで到達、また次々に彼に追随する航海者や探検家も出て、スペインによる中南米への入植がはじめられる。

 これがスペインに富と繁栄をもたらすことになった植民地政策のはじまりだったのだが、実りが出るまでには時間がかかり、コロンブスがその端緒を開いたことに対する評価も、当時はけっして高くはなかったのである。

 スペイン王室は、探検に対する報酬としてそれなりの収入をコロンブスに保証していたから、貧しくはなかった。とはいえ、それでもコロンブスが望んだような地位や権益は与えられず、後援者であった女王イサベル一世の死もあって、彼はひっそりと晩年を過ごすしかなかった。

 最後の航海で痛風や熱病を得て帰国したコロンブスは、スペイン宮廷のあったセゴビア近くのバリャドリードで療養中に亡くなったのだが、最期を看取ったのは彼の弟と息子たちだけだったという。葬儀も身内だけでおこなわれた小さなもので、著名な人の出席もなく、現代の評価による大旅行家の葬送としては寂しいものだった。

 コロンブスの死の二年前にイサベル一世の跡を継いだフェルナンド五世は、弔問に訪れることもしなかった。それどころか、コロンブスの死亡広告が出されることもなく、バリャドリード市の公式記録に残されてもいない。最初の航海から一〇年余、新大陸「発見」の意義の大きさにだれもまだ気づいていない時期であれば、やむをえないことだったのだろう。

 そのまま、コロンブスの偉業は歴史のなかに埋もれ、その遺骸も息子の未亡人の新大陸入植とともにヒスパニョラ島(西インド諸島中部)に移されたというが、後にセビーリャに戻されたとかハバナに移葬されたなど諸説あった。現在では、グラナダ大学による研究で、セビーリャ大聖堂に葬られているとされている。

 新大陸に到達したコロンブスの評価と名誉が定まるまでには、彼の死後さらに四〇〇年以上の歳月を待たねばならなかったのである。

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