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知られざる世界史 あの人の「幕引き」
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歴史
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ワシントン George Washington【一七三二〜九九】

『知られざる世界史 あの人の「幕引き」』
[編]歴史の謎研究会 [発行]青春出版社


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アメリカ合衆国の初代大統領。一七三二年ヴァージニア州ウエストモーランドに生まれる。アメリカ独立戦争を革命軍総司令官として指揮して勝利を勝ち取り、アメリカ建国の父と呼ばれる。

■農場でゆったり気ままな暮らし、米国初代大統領の穏やかな晩年


 ワシントンが生まれたのはヴァージニア植民地のウエストモーランドで、父親は裕福な農園主だった。はじめは土地測量技師として働くが、一七五二年にヴァージニア民兵軍の副官に迎えられているから、若くして人を率いる力があったのであろう。この時代は、北部ではイギリス植民地とフランス植民地の小競り合いがつづいていて、自分たちの土地を守る兵力が欠かせなかったのである。

 やがてワシントンは大農場主の未亡人であるマーサと結婚し、ポトマック川に面したマウント・バーノンの農場経営に専念するが、フランス軍を破ったイギリス植民地で本国からの独立の機運が高まると、彼はヴァージニア代表に選ばれて第一回大陸会議に参加する。そして第二回の会議で全植民地軍の総司令官に選出された。ここからのワシントンの歴史は、アメリカ独立戦争の歴史でもある。彼はイギリス植民地一三州の合衆国制を定めた憲法会議でも議長になり、それに基づく一七八九年の選挙で初代大統領に就任するのである。

 一七九七年三月、二選目も無事に任期を終える。三選されたにもかかわらず、一人の大統領が一二年も国家の代表となるのは自分の信じる共和制にはふさわしくないと辞退したワシントンは、ようやくマウント・バーノンでの穏やかな暮らしを手に入れたのだ。

 それは、かつての裕福な田舎紳士として過ごした日々を、そして愛妻マーサとの落ち着いた生活を取り戻したことでもあった。激務に追われることもなく、働きたければ農場へ出、思索にふけるにふさわしい木陰はたくさんあった。

 そんなワシントンの優雅な生活を支えたのは、マウント・バーノンの土地のほかにケンタッキーやメリーランドなどに所有する広大な土地だ。そのなかには羊や牛、馬のいる牧場もあったし、株式からの収入も豊富だった。

 しかし、そんな暮らしもわずか二年で終わりを告げる。激務が体を蝕んでいたのか、ある冬の夜、居間でくつろいでいた彼はのどの調子がおかしいのに気づいたがそのまま寝室へいき、翌朝にはもう目覚めることはなかった。

 彼の遺言には、自分がマーサに先立たれていた場合に限ってという条件で、農場が所有している奴隷たちの解放に関する条項があったという。ここでもつづいて起こる南北戦争を予言したような、偉大なアメリカ建国の父の最期だといえる。

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