すべての現実は宇宙の一部
目の前に起きていることが宇宙の一部であること、
「悲劇」や「不幸」があるわけでなく、
現象は中立であることがわかると、恨まないようになる。
敵意を持っている間は、社会は味方になってくれない。
この世の中で起こることはすべて中立で、「いいこと」も「悪いこと」もありません。あるのは解釈の違いだけです。
起こったことを肯定的に評価できる人は、それを教訓や試練と考え、起きた現象に対して「感謝の気持ち」を持つことができます。
その結果、「感謝」され、「喜ばれる」人になることができます。
逆に、起きたことを否定的にとらえる人は、「つまらない」「不愉快だ」「くやしい」「苦しい」「つらい」「悲しい」「頭に来た」と批判の感情にとらわれてしまいます。
その状態が継続的になると、「呪う」「憎む」「妬む」「そねむ」など人や社会に憎悪を向けるようになります。
その結果、何一つ事態はいい方向に向かいません。
たとえば、いくら自分が思っても、相手がそれに応えてくれないと嘆いているとします。しかし、いくら相手に不満を抱いても何も変わっていきません。
「自分はその人を思っている。その人が幸せになってくれるなら、自分はどうでもいい」と相手中心の思いに移行したとき、背中を向けて離れようとしていた人が急にこちらを向き、近寄ってくることもあるのです。