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あなたの夢がすべてかなう 結婚の作法
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エピローグ Dr.佐藤富雄がすすめる「結婚の新しい形」

『あなたの夢がすべてかなう 結婚の作法』
[著]佐藤富雄 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:9分
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 遠い将来の話ですが、仮にあなたが六〇歳を過ぎて未亡人になったとして、そこから先の人生をひとりで過ごすことを想像できますか?

 あるいは、未亡人になったらすぐにまた新しく恋人をつくり、楽しくやっていくでしょうか?

 その場合、新しい恋人と再婚する可能性はあるでしょうか?
「そんなこと、いまから考えてもしょうがない」といってしまわずに、おもしろ半分で、ちょっとシミュレーションしてみませんか。

 高齢社会となった日本では、再婚を望んでいる六〇、七〇、八〇代の人はかなりの数にのぼるはずです。

 もしかすると、あなたの身近にいる六〇、七〇、八〇代の「超成熟世代」の人々も、口に出してはいわないものの、心の中でひそかに「いい相手がいたら、また結婚したい」と願っているかもしれません。

 そういう人たちが、どうすればもっと幸せになっていけるか考えてみることで、あなたの結婚観に奥行きが生まれ、現実にいい影響をおよぼしていくことでしょう。

 超成熟世代のシングルは、若い世代のシングルよりはるかに裕福なことが多いものです。

 私もそのひとりで、七〇代半ばを過ぎたいまも現役で仕事をしているので、収入があるうえ、年金も入ってくるので、ふと気がつくと、銀行預金がひと(けた)増えていたりします。

 せっせとお金を使ってくれた妻はもうこの世になく、養うべき子どもたちもそれぞれ独立しているので、お金の使い道といえば、私自身の遊びや趣味や旅行といった活動資金にあてることくらい。どれもお金のかかることばかりではありますが、私ひとりではいくら使っても使いきれないと困っているほどです。

 これとよく似た環境にいる、超成熟世代のシングル男性は大勢いて、若い女性と相思相愛になって交際している男性もけっこういます。

 では、そのつきあっている彼女と再婚するつもりかと聞くと、「年が離れすぎているから無理だろう」「子どもたちが反対する」というのが実情のようです。

 私の場合も、これまでに親しく交際した相手の女性の将来を考えると、つい再婚という選択肢を切り捨ててしまうことが多かったように思います。

 ところが、最近、それではいけないのではないかという気がしてきました。

 若い男女は、結婚して子どもを育てることで成長し、一人前になっていくのだから、もうそれほど若くない男女だって、もっと積極的に他者と深い関係を結ぶことで、よりいっそう成熟度を深めていけるのではないだろうかと思えてきたのです。

 そんな視点で、あらためて自分の置かれている環境を見直してみました。

 私の家には仕事のスタッフがつねに控えていてくれて、出版社から編集の方々が訪ねてくることも多いので、いつもにぎやかです。

 けれど、もし私が仕事をしていなかったとしたら、家の中はひっそりと静まり返っていたでしょう。

 そう思うと、ひとりで暮らしている超成熟世代のシングルたちはさぞ孤独だろうなと痛感してしまうのです。

 ひとりでいる時間が長くなると、自分だけの狭い殻の中に心を閉じこめてしまいがちです。それは一種の“孤独病”といえるかもしれません。

 孤独という病を治すには、他人と交わることがなによりでしょう。

 とくに異性とのかかわりは脳を強く刺激して元気づけ、心の世界を広げてくれます。

 老いてますますさかんな企業家たち、年齢を重ねて熟成したクリエイティビティを発揮する画家、作家などを見ていても、お気に入りの異性と親密な関係を築いている方が多いように思われます。

 超成熟世代のシングルたちがいちばん必要としているものは、自分たちにふさわしい結婚の形かもしれません。
「年が離れすぎているから無理だろう」とためらうのではなく、「再婚は年が離れているほどうまくいく」といえる相手と結ばれること。
「子どもたちが反対するからダメ」とあきらめてしまわずに、まわりの誰もが納得する新しい再婚のスタイルをつくりだすこと。

 その一案として、「養子縁組」という方法があります。

 戸籍上は夫婦ではなくて親子になることを意味しますが、他人同士が家族になるという点では、養子縁組も結婚もさほど変わりません。

 ヨーロッパやアメリカでは昔から、お金持ちの老大家、有名作家、思想家などが養子縁組という形で二度目、三度目の結婚をすることがしばしばありました。
「恋人に対する愛情の証として財産の一部を相続させたい」
「でも、妻として迎えると全財産の半分を相続させることになり、子どもたちから反対の声があがる」
「だったら子どもたちにも恋人にも同等の相続権を分け与えることにしよう」
「それには養子縁組をして家族のひとりとして迎えるという方法がある」
「新しい家族となった恋人がいずれ正式に結婚する相手を見つけたときは、わが子同様に祝福し、持参金つきで送りだしてやることもできる」
「それは、みんなが幸せになれるいちばんいい方法じゃないか」

 という知恵なのでしょう。

 これからの時代、日本でも、こういう結婚のスタイルが徐々に広まっていくかもしれません。


「年の差カップル」は究極の結婚の形!?


 私の予測では、養子縁組という結婚のスタイルを選択するカップルは、おそらく年のいった男性と若い女性の組みあわせが最も多くなるでしょう。

 六〇歳を過ぎてからも元気に仕事を続けている男性はかなりいて、働きがあるからお金があり、お金があるから女性にモテる、モテるからますます元気になる、といい循環を生んでいるからです。

 二〇〜三〇代の若い女性に話を聞いてみても、自分よりもずっと年上の男性のほうが安心してつきあえるという人は意外と多いようです。

 そうでなくても、離婚経験者が増え続けているいま、バツイチで子どもがいる男性も結婚の対象になりうると思っている女性はとても多いのですから、年齢差に対するこだわりなど薄らいでいく一方でしょう。

 三〇代女性と七〇代男性のカップルを、まわりの人が違和感なく受け入れていくようになる可能性も、これからますます広がっていくのではないかと思います。

 私のこれまでの経験に照らしていうと、親子以上に年齢差がある恋人とはとてもうまくいきます。

 お互いに自分にない感性をもっているので、ただ話をしているだけで、「へえ、そういう感じ方や考え方もあったのか」と刺激を与えあうことができ、一緒にいて飽きないのです。

 年が近いとケンカになってしまうようなことも、なぜか腹が立たず、笑ってすませることができます。

 思いきり年が離れていると、これからともに生活を築き上げて、子どもを産んで立派に育てて……と現実的な目標を共有する関係とは異なるので、がむしゃらに実利を追求する必要がありません。

 お互いに好きなことをして、楽しく過ごしていればいいのです。

 私もそうですが、男性の側が女性に対し、「家事をちゃんとやってほしい」と要求することだってあまりないでしょう。

 年上の男性が相手の女性に望んでいることは、いい主婦でいてほしいということではなく、素敵なパートナーでいてほしいということなのです。


人生経験が豊富な相手とだからこそできること


 年上の女性がグッと年下の男性と結ばれるというケースも、これからの時代は増えていくかもしれません。

 たとえば、七〇代女性と三〇代男性がみんなに祝福されて養子縁組をとりかわし、仲よく一緒に暮らしていくというのも、なかなか素敵なことだと思います。
「その三〇代の男っていうのは、ホストクラブで働いていたプロの男? それともお金目当てのヒモ?」

 なんて勘ぐることはないでしょう。

 若い男性が年上の女性の魅力に引かれて夢中になる気持ちは、男性として長い人生経験を積んだ私の目から見て、「わかるわかる。よくわかる」という感じです。

 お金に余裕がある女性は心にも余裕があるので、いいおつきあいが望める最高の相手だということを、若い男性もよく知っているのでしょう。

 ただ、お金がある女性なら誰でもいいというわけではなくて、美しさ、かわいらしさ、セクシーさなど、女性の魅力が感じられない相手では真剣に好きになることはできないだろうということもよくわかります。

 その点、お金があって魅力もある素敵な女性なら、若い男性にとってこれほどいいものはありません。

 母親に甘えるように甘ったれてみたい、やさしくされたい、でもそれだけじゃなくて、自分のほうでも彼女を大切にして喜ばせたい……と願っている男性は、プロのホストやヒモだけではないのです。

 真面目で誠実でチャーミングで、仕事の面でも将来有望な若い男性が、同世代の女性と結婚することよりも、年上の女性と一緒に生きることを選ぶ。そんな可能性も高まりつつある時代に私たちは生きています。
「だけど、そんなふうに生きている人、私はひとりも知らない」という人は、見ている世界が狭いだけかもしれませんよ。

 現に私は、年の離れたカップルに何組となくお会いしました。

 男性のほうが年上というカップルはもちろんのこと、年上の女性と若い男性が熱烈に愛しあっているカップルもいらっしゃいます。

 いろいろな人に会い、さまざまな愛の可能性に目を向けると、これからの人生における選択の幅がグンと広がっていきます。

 あなたも「結婚して子どもを産み、そのうち仕事も再開して、それなりに裕福に暮らすことができればいい」なんて、考えの幅を狭めずにおいてください。

 長い人生のプロセスでは、どれほど相性のいい配偶者であっても、離別や死別をすることがあるかもしれません。

 仮にそうなっても、人間的な魅力と金銭的な余裕、その両方を備えておけば、人生の第二ステージどころか、第三ステージだって開けていきます。

 とくに、平均寿命が男性よりも七〜一〇年も長い女性たちには、自分が選んだ相手と最後まで仲よく添いとげて、またひとりになってから、二度目、三度目の結婚までできる時間がたっぷり残されているのです。

 せっかく生まれてきたのですから、人生はロングスパンでとらえていきましょう。

 いまは六〇〜七〇代ならまだまだ若くて元気な人が多く、一〇〇歳になってやっと本当の老後が始まるという時代です。

 長い命を与えられたことに感謝しつつ、考えられるかぎりの可能性を追求して、より多くの幸せを手にしていきましょう。

 まずは、これからのあなたが恋愛、結婚、子育てを通じてますます魅力的に輝き、大きな富を築いていってくれますように。

 あなたの未来に幸あれ!
(了)
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