東京は赤坂にある迎賓館。ベルサイユ宮殿を模したこの建物は、知ってのとおり、各国の元首、首脳などが来日したときに使われ、一般の人が出入りできる場所ではない。
この“賓客中の賓客”のおもてなしの際、表に立って活躍するのは、皇族や政治家たちだが、それをサービス面から支えているのは、実は日本を代表するホテルの“御三家”、帝国、オークラ、ニューオータニと、昭和61年から加わった赤坂プリンスのホテルマンたち。
外国からのお客さまに対して失礼があってはならないところだけに、国からの要請で、一流の接客態度、マナーをたたきこまれた彼らが当番制でサービスにあたるのだ。