『アジア 反日と親日の正体』
[著]酒井亨
[発行]イースト・プレス
さらにいうと、地図を見れば一目瞭然だが、長江(揚子江)、厳密にいえばその北にある淮河の南北で言語の分布が大きく違うことがわかる。長江の北側は官話とそれに近い系統で占められているのに、長江の南側は細かく(といってもそれぞれの地域は日本の本州より面積が大きかったりするが)分かれているのである。
遺伝子解析でも、淮河の南北では現在でも遺伝子パターンが大きく異なり、以北はモンゴルやシベリア、以南はベトナムやタイとむしろ近い。