『アジア 反日と親日の正体』
[著]酒井亨
[発行]イースト・プレス
翻って日本にとっても北朝鮮と敵対的な状態を続けることが、本当に国益にかなうのか、筆者は疑問である。
日本の右派の一部には、なぜか中国には相対的に甘く、韓国や北朝鮮を極度に敵視する傾向がみられる。だが、日本やアジア全体を見回せば、中国こそが本当の意味での脅威であり、問題の根源であり、中国と比べれば南北朝鮮とは交渉の余地がある。
また筆者はなんとなく、北朝鮮は実はそれほど反日ではないのではないかという感触を持っている。