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アジア 反日と親日の正体
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政治・社会
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中国よりもフィリピンに近い

『アジア 反日と親日の正体』
[著]酒井亨 [発行]イースト・プレス


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 筆者は台湾政治研究が専門だが、台湾をよく中国と混同する人がいるので、面喰らう。こちらは、中国とは関わり合いたくないからこそ、台湾を研究しているのだが、なぜか中国の話を振られたりする。


 そもそも台湾は中国ではないし、多くの台湾人、特に若者は中国が一番嫌いだ。その原因は、戦後の政治体制が反共主義で、中国とは軍事的・政治的に鋭く対立してきたからというだけではない。台湾は中国とは、本質的に文化や価値観のレベルで異なる。ベトナムや韓国のほうがよほど中国に近い。


 では台湾はどこに近いか。筆者が台湾に一一年半住み、さらにアジア諸国も回った経験では、一番近いのはフィリピンである。


 台湾からフィリピンは地理的にも至近距離にある。飛行機では(たい)(ほく)からわずか一時間半でマニラに到着する。また台湾の先住民族(台湾では「原住民族」と呼ぶ)、および台湾文化の基層にあるものは、フィリピンと同じマレー・ポリネシア系である。


 そもそも、台湾という名前の由来からして原住民族語から来ている。


 すなわち、今の台南市・安平にある砂洲・一鯤を、原住民の一つシラヤ族が「タイヴァン」と呼んだことに由来している。意味は二説あり、「tai(タイ)」を「住居地」、「ヴァン」を「vaong(ヴァオン)」=「海の浜地」と解釈すれば「浜地」、また「ヴァン」を「loan(ロアン)」=「牛」が訛化(かか)したものと解釈すれば「牛皮の地」という意味になる。


 これを漢字で「台員」や「大湾」と表記し、日本人が「大宛」「大冤」などの漢字を当てた。それが島そのものを指す固有名詞となり、後に「台湾」となったものだ。


 台湾以外の東アジア漢字文化圏の「国名」は日本、朝鮮、韓国、ベトナム(越南)といずれも漢語が起源であって、「台湾」だけが非漢語起源なのだ。このように台湾のルーツは中国ではない。


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