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アジア 反日と親日の正体
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政治・社会
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分厚い中間層とイスラームとのパイプ

『アジア 反日と親日の正体』
[著]酒井亨 [発行]イースト・プレス


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 富の分配という点では日本も問題がないわけではなく、貧富の格差が拡大しているという指摘もある。確かに通時変化という軸でみれば、そうした指摘は成り立つ。だが現在の世界各国との共時的比較をすると、日本は相対的にはまだまだ平等的なのだ。社会意識の面では平等志向はさらに強く、金儲け・労働者酷使一辺倒の考え方はあまり好まれない。今の主要政党の多くは、ネオリベ傾向の政策を掲げているものの、徹底したネオリベでなく、分配を重視する要素を残している。311の被災者救援を見ても、どんな僻地、どんな弱者でも救援するのが常識である。それだけ日本は平等志向が強い社会なのである。


 これは極端な格差社会である中国、リーマンショック以降中間層が急減している米国とは対照的だ。そうした日本の平等主義こそが、多くのアジア諸国からみて模範と見なされているのである。


 また日本は、欧米が敵視や偏見を持ちがちなイスラーム世界とも歴史的にずっと友好的な関係を続けてきた。それには多神教でおおらかな宗教観を持つ日本人が、イスラーム教に偏見を持つことがなかったためだ。だからこそ、日本政府は今のイラン政府、レバノンのイスラーム主義組織ヒズブッラー(ヒズボラ)、アフガニスタンの過激派ターリバーン各派、フィリピンのイスラーム・ゲリラなどともパイプを保つことができる。またそれらの勢力も日本人に敵意を持つことは少ない。


 インドネシア、マレーシア、インド、それからパキスタン以西の中東およびアフリカにかけてのイスラーム世界と人口拡大を考えた場合、日本のこうした立ち位置はきわめて有利である。


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