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アジア 反日と親日の正体
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政治・社会
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あとがき

『アジア 反日と親日の正体』
[著]酒井亨 [発行]イースト・プレス


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 この本は、領土問題や歴史認識などをめぐって最近緊張や対立の度合いを深めているアジアについて、筆者の台湾在住およびアジア歴訪の経験を生かして、これまでと違った視点を提供するものである。


 国内では保守系論壇を中心に「反日の中国と韓国は許せない」といった感情論や、「反日暴動で経済的に損害」などといった経済面だけに限定した分析や意見が多い。


 いずれも一面の真理をとらえているものの、やはり一面的である。中国と韓国のすべてが反日なわけではないし、そもそもアジアの経済レベルは低いので経済だけをあげつらっても意味がない。


 この本では、「アジア」を理解するためには、庶民経済や政治体制の未熟さ、文化の多様性に注目すべきであることを指摘した。読者がより多面的な視点から「アジア」や近隣諸国をとらえ、冷静かつ峻厳に向き合うことを願っている。相手と同じ土俵で感情論に走ったり、皮相的な経済決定論に流れているようでは、先進国の沽券にかかわろうというものだ。



 ところで、「はじめに」でも触れたように、筆者は台湾に一一年半住んだ後、二〇一二年九月から故郷でもある金沢の私大で教鞭をとっている。この本も「教養特講(アジア事情)」という教養科目の授業を通じて、筆者が得られた知見を元に執筆した。


 授業や課外で若者と対話することは楽しい。毎日いろんな発見がある。有名ではない地方私大ではあるが、北陸地方の学生が集まっているので、質は悪くない。筆者のギャグにも真面目に付き合ってくれるし、世界各国の見聞話を面白がってくれる。


 教壇に立っていると、いっぱしのアイドルのような気分にもなる。生半可なことは言えないというプレッシャーはあるが、人に見られるというのは、自分を高めることにもなるのだろう。アイドルといえば、デビュー当初はそれほどでの容姿でもなかった○田○子も最近は進歩しているように見える。人に見られるとはそういうことなのだろう。


 大学では、教育(授業、学生相談)とともに、研究や対外発信も重要である。この本は対外発信の一環でもある。研究についても筆者はこのほど、関西の民間財団の助成を得て、東アジアの高齢化対策について提言研究に関わることになった。本書の脱稿後は韓国、マレーシア、シンガポール、さらに台湾を調査する予定だ。また秋からは、地元の高齢者団体と台湾に関する勉強会を開いたり、地元大学連携団体からの資金を得て、学生を引き連れて県内を回る計画もある。


 本書の出版にあたっては、フリーの編集者赤羽高樹さん、版元イースト・プレスの木村健一さんと馬場雄佑さんにお世話になった。加えて本を書く動機を与えてくれた勤務大学の学生、さらにこれまでの取材や調査に答えてくれた台湾をはじめアジア諸国の人たちにも感謝したい。



 二〇一三年八月六日、猛暑の金沢にて

酒井亨

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