読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
-2
kiji
0
0
1043323
0
田中角栄 権力の源泉
2
0
0
0
0
0
0
政治・社会
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
どん底からの政商の萌芽

『田中角栄 権力の源泉』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:8分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 田中角栄と「刎頸の友」といわれる小佐野賢治は、大正六年二月一五日、山梨県東山梨郡山村で、小佐野伊作、ひらのの長男として生まれた。山村は、のちに勝沼町山区となり、現在は甲州市となっている。小佐野は田中より一歳年上であった。


 小佐野賢治が生まれたころの山区、つまり東山梨郡山村は、戸数一二〇軒、人口わずか八六三人の寒村であった。そのころの山村、勝沼一帯を支えていたのは、現在のようにぶどうではなかった。八割方が(よう)(さん)であった。ぶどう畑の代わりに、桑畑が広がっていた。


 田畑もあるにはあったが、それを握っていたのは一部の上層農家と地主たちであった。


 生家は、わずか八畳一間と土間があるだけの、(わら)ぶき屋根の粗末な小屋であった。それも賢治が生まれたころに、ようやくその小屋ができ、落ち着いたのである。


 近隣の子供たちは、「戸のない家」と小佐野の家のことを呼んだ。玄関というには名ばかりの小さな小屋の入り口には、ムシロがかかっているだけであった。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:3368文字/本文:3797文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次