『日本共産党の深層』
[著]大下英治
[発行]イースト・プレス
日本共産党委員会書記局長の市田忠義は、平成二五年夏の参院選の躍進の原因を次のように分析した。
〈安倍政権が誕生し、なんとなく多くの国民は危うさを覚えた。集団的自衛権や憲法改悪の問題。あまりにもアメリカに依存し過ぎではないか。あまりにも大企業を優先するじゃないか。そういう思いがあった。そういうときに、「自民党政権と真正面から戦える党はどこか」と真剣に模索したところ、共産党になったのだろう〉
一度は、民主党に託した。が裏切られた。その結果、平成二四年の衆議院総選挙で民主党は大敗した。