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双葉十三郎WORKS 8 ジャンル別代表作への招待(上)
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エンタメ
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翔んでる魅力は航空映画から

『双葉十三郎WORKS 8 ジャンル別代表作への招待(上)』
[著]双葉十三郎 [発行]近代映画社


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 みなさん、「エアポート80」(79年)はもうごらんになりましたか。この〈エアポート〉シリーズ最新作にちなんで、この項は民間のヒコーキ映画から代表作を選ぶことにしました。なお戦争関係の航空機は引き続き次項に登場します。


歴史的な出来事の最高は「翼よ!あれが巴里の灯だ」



 ヒコーキ映画はサイレント時代にもときどき作られてはいたが、伴奏音楽や音響効果がつけられるようになったトーキー前期から爆発的に流行しはじめ、「つばさ」(29年)を筆頭に空中戦場面を呼び物にした大作秀作が続々登場してきた。戦争映画でないヒコーキ映画は、この初期にはあまり多くなかったが、時代が進むに連れ、旅客機のめざましい発達などもあって、次第に盛んになり、〈エアポート〉シリーズなどが人気を呼ぶ今日に及んでいる。

 そこでまず順序としてヒコーキ発達史に関連のある作品をとりあげたい。ヒコーキ映画の大御所ウィリアム・ウェルマン監督がライト兄弟の時代からのアメリカ航空発達史を描いた「翼の人々」(38年)を作ったのをはじめ、歴史的な事件を扱った作品はいろいろある。音の障壁を突破する試験飛行の苦心を描いたデヴィッド・リーン監督の「超音ジェット機」(52年)もこのジャンルに加えていいであろう。が、代表作として挙げたいのはリンドバーグの大西洋横断を描いたビリー・ワイルダー監督の「翼よ!あれが巴里の灯だ」(57年)である。出発前のユーモラスな描写もいいが、三十三時間をたった一人で飛び続ける経過がジェームズ・スチュワートの好演とワイルダーの見事な演出で大きな感動を盛り上げる。どうにもならない眠気に襲われるが、出発前に少女からもらった鏡に反射した太陽の光で気をとり直す場面、ようやくアイルランドの端に近づき、人家が点々とする美しい風景を見下ろす場面、遂にパリの灯が見えはじめる場面など、こちらもリンドバーグになったような気分でカンゲキさせられた。
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