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双葉十三郎WORKS 8 ジャンル別代表作への招待(上)
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エンタメ
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恋愛映画1/感動を呼ぶ恋の悲劇

『双葉十三郎WORKS 8 ジャンル別代表作への招待(上)』
[著]双葉十三郎 [発行]近代映画社


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 このところ「イエスタデイ」(79年)「ヤンクス」(79年)をはじめ恋愛を描いた作品が多い。そこでこの項はこのジャンルをとりあげ、いろいろな角度から代表作を選んでみよう。


ハッピー・エンドとトラジック・エンド



 恋愛をテーマにした映画は、結末のつけ方を基準にすると、〈ハッピー・エンド〉型と〈トラジック・エンド〉型の二種類に大別出来る。ハッピー・エンドは戦前のアメリカ映画の十八番で、〈ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガール〉という方程式でドラマが作られた。ある若者がある娘に会って恋に落ちました。前途にはいろいろなトラブルが待ち受けていましたが、二人はそれを切り抜けてめでたく結ばれました。という筋書である。アメリカ的な明るくのびのび楽しめる娯楽作品には、たいていこのハッピー・エンド主義がつらぬかれていた。戦後、ハリウッドも現実的になりハッピーと言えない結末の映画が主流を占めるようになったが、最近はまたメデタシメデタシで終る作品がふえてきた。いわゆるノスタルジア映画が流行し、一九三〇年代の物語や戦前の名作のリメイクが盛んになったのと並行した現象と見ていい。最近公開の「イエスタデイ」などもその一例である。青年が愛する彼女を残してヴェトナム戦争に送り出される。ひと頃なら彼が戦死して反戦テーマを盛り上げエンドにしただろうが、この映画では重傷を負ったが生きていることがわかり病院で再会しメデタシメデタシとなる。ハッピー・エンドなんてミーハー族向きだと軽蔑されるのが普通らしいが、映画を見てハッピーになるのはいいことで、ぼくもハッピー・エンドが大好きである。

 しかし人間は大昔から悲しい物語に感動するくせがあるらしい。〈トラジック・エンド〉すなわち悲劇的結末が幅をきかすわけである。
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