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双葉十三郎WORKS 8 ジャンル別代表作への招待(上)
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エンタメ
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スクリーンを驀進するSLの魅力

『双葉十三郎WORKS 8 ジャンル別代表作への招待(上)』
[著]双葉十三郎 [発行]近代映画社


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 テレビ・シリーズ「スーパー・トレイン」に続いて劇場でも「テラー・トレイン」(80年)が公開される。そこでこの項と次項はトレイン映画、つまり列車を題材にした映画の代表作といこう。


はじめに「大列車強盗」ありき



 列車と映画の結びつきは映画が誕生した瞬間からはじまった。フランスのリュミエール兄弟が映画というものを世界で最初に公開したのは一八九五年のことである。上映されたのは今日のテレビのCMみたいに短いものばかりだったが、その中に「シオタ駅の列車到着」というのがあった。据え置きのカメラに向ってSLの列車が進行してきて停る、というだけなのだが、映画を初めて見る人たちは機関車が実際に自分に向って突進してくるものと思いびっくり仰天したという。おかげでそのあと、列車を撮影した映画が、アマチュア諸君のSLブームも顔負けなくらい無数にあらわれた。

 しかし、これらは実写である。列車を扱ったドラマ映画としては一九〇三年にアメリカのエドウィン・S・ポーターが発表した「大列車強盗」を最初の代表作に挙げなければならない。強盗団が田舎の駅の近くで列車を襲うが追手に追いつめられる。という単純なお話で、上映時間もたったの九分の短かさだったが、なにしろ映画がまだ赤ん坊の頃のことなのでたいへんな評判になった。最初の西部劇、という名誉も与えられているが、列車と犯罪を結びつけた最初の作品でもある。

 この連載では古い話をしないのが建前だが、それでもやはり知っておいていただいたほうがいいと思うので、もうひとことつけ加えたいのは、列車を走らせるにはまず線路を敷くのが必要、その鉄道の建設を扱った映画のことである。これは西部劇のジャンルに入るのだが、代表は大陸横断鉄道を作る苦労に悪漢の陰謀やらインディアンの来襲やらをからめたジョン・フォード監督の大作「アイアン・ホース」(24年)である。
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