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双葉十三郎WORKS 8 ジャンル別代表作への招待(上)
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エンタメ
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スパイはお色気と度胸で勝負する

『双葉十三郎WORKS 8 ジャンル別代表作への招待(上)』
[著]双葉十三郎 [発行]近代映画社


読了目安時間:10分
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 歌のおかげで前人気が盛り上がった「リリー・マルレーン」(81年)とドナルド・サザーランドがスゴ味を発揮する「針の眼」(81年)が登場。そこでこの項はスパイ映画ジャンルの代表作を選んでみよう。


女性スパイは「間諜X27」と「マタ・ハリ」



 スパイ映画と申しましても広うござんす。が、007ジェームズ・ボンドのシリーズやその亜流の諸作は冒険アクションの部門として以前にとりあげたのでここには触れない。

 そこでレディース・ファースト、まず女性スパイ映画からはじめよう。実在の女性スパイは特に第一次世界大戦の頃大いに活躍した。フロイライン・ドクトル、マリー・レッサー、〈ひばり〉と呼ばれたマレト・リシェール、イーディス・キャヴェルといった女性たちがたどった運命は小説も顔負けの波瀾万丈で、映画化されたことも多い。が、最もポピュラーなのはマタ・ハリである。

 彼女については伝説がありすぎて真実がつかみにくいが、生れはオランダの北部。本名をマルガレータ・ゲルトルイダと言い、同国の陸軍大尉と結婚、彼の任地ジャワへ同行したが、色情狂的なところがあってあれこれ浮名を流したうえ子供を現地人の召使に毒殺され、やがてオランダへ帰ったが浪費癖が強くてパリへ出奔、ストリップめいたジャワ踊りで人気を集めた。が、たちまち没落。金に困ってドイツのスパイになり、さらにフランスとの二重スパイを務めることになった。映画で扱われるのは、たいていスパイになる前後からである。

 マタ・ハリの映画で最も有名なのはグレタ・ガルボが演じた「マタ・ハリ」(32年)である。監督は甘美調で知られたジョージ・フィツモーリス、機密文書を入手するため接近したロシアの将校ラモン・ノヴァロと恋に落ち、最後には盲目になった彼に自分のことを報らせないで処刑される。
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