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(2021/11/26 追記)

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盗まれたダ・ヴィンチ
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雑学
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File 9 ゴッホ連続盗難事件

『盗まれたダ・ヴィンチ』
[著]岡部昌幸 [発行]青春出版社


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美術市場の高騰がもたらすもの

 美術品の窃盗はいまにはじまったことではなく、それこそ古代から存在している。そもそも盗人という仕事は、世界で2番めに古い職業だといわれているくらいなのだ(ちなみにいちばん古いのは娼婦らしい)。モーセの『出エジプト記』のなかの十戒に「盗むことなかれ」とあるのも、盗みという行為が人間の本能からきていることを示しているように思えてならない。

 さて、現代のギャングたちが美術品の犯罪に関わりはじめたのは、1960年代のこととされている。だが、絵画の盗難が急増するのは、70年代に入ってからのことで、80年代にはさらにその数を増していった。

 当然のことながら、犯罪者が突然、絵画の素晴らしさに目覚めたというわけではない。この時期、美術市場は、空前の価格高騰ラッシュに見舞われていたのだ。日本では、ちょうどバブル経済の最盛期。目が飛び出るような値段で絵画を落札した日本人のことを、記憶している方もいるのではないだろうか。

 金のにおいに敏感な犯罪者たちが、このおいしい獲物を見逃すはずがなく、次々と有名絵画が狙われていったのである。彼らにとって、絵画は「芸術品」ではなく「札束」に見えたのだろう。
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