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悪の境界線 犯罪ボーダレス社会の歩き方
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エンタメ
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ヤクザが「マフィア化する」とはどういうことか

『悪の境界線 犯罪ボーダレス社会の歩き方』
[著]丸山佑介 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:12分
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「昔世話になった知り合いのヤクザに会ったら、びっくりするぐらい金持っていませんでしたよ。小遣いやるって言われたけど、いまは自分のほうが稼いでますから断りました」

 元は裏社会との交際があったが、いまは実業で頑張っている友人から聞かされた言葉だが、最近のヤクザの経済状況をよく表していると思う。現在のヤクザ業界は、叩き合いで互いの尻尾を食い合う双頭の蛇状態なのだそうだ。「叩き」は、警察の隠語で強盗を意味していたが、裏社会でも浸透していて使われることが多い。叩き合いとは、ヤクザ同士がお互いの傘下にある店やシノギのあがりなどを奪い合うことだ。

 すべてのヤクザがそうではないが、末端の構成員などは、本当に収入の手段がなく、同業者叩きに走ってしまう。お互いに警察に届け出ることのできない状況は知り尽くしているわけだから、理に適ってはいるが、裏社会の番人たるヤクザとしては、なんとも物悲しい。こうなった原因は、暴力団対策法でヤクザが疲弊したところに、トドメを刺すように暴力団排除条例が施行されたことがある。

 暴力団排除条例は、2011年10月、東京都と沖縄県で施行された。これで日本全国に条例が行き渡ったことになる。「暴力団への締め付けが強化されます」と各種メディアで報道されていたので記憶にある人も多いだろう。肝心の条例の中身がどのような影響を及ぼすのか、そこに踏み込んで発言している識者もいたが、ここであらためて整理してみたい。
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