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裏から読むと面白い! 大人の世界史
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歴史
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ナポレオンが抱えていた他人に言えない「悩み」とは?

『裏から読むと面白い! 大人の世界史』
[編]歴史の謎研究会 [発行]青春出版社


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「余の辞書に不可能の文字はない」という名言を残した英雄ナポレオンだが、少年時代は自信家どころかコンプレックスのかたまりのような人間だった。

 それは、母国語の問題に起因している。

 ナポレオンが生まれ育ったのは、イタリア半島の西に浮かぶコルシカ島。ここはフランス領だが、もともとはジェノヴァ共和国の領土で、ナポレオンが誕生する直前にフランス領土になっている。そのため、ナポレオンはフランス語が苦手だった。というより、少年時代はイタリアの方言であるコルシカ語しかしゃべれなかったのだ。

 ナポレオンの父はコルシカ島がフランス領になることには否定的で、島の独立を目指して反仏運動にも加わった人物。が、この戦いに敗れたためにフランスに帰順し、小貴族の身分を与えられた。

 そんな経緯が、ナポレオン少年の心に影を落とす。「フランス国民」として生をうけ、フランスの兵学校で学んだものの、言葉の壁はなかなか超えられない。しかも、元来おとなしく、孤立しやすかった。育ちのいい仲間たちの中で、自分だけがコルシカの田舎貴族出身という思いにさいなまれ、孤独感を味わったのである。

 学校を卒業し、軍職に就いてからも、その孤独感は居座り続けた。その証拠に、10代の頃の日記からは秘めたる“自殺願望”がうかがわれる。「どうせいずれ死ぬのだから、今自殺しても大差ないだろう」といった内容が記されているのだ。

 ところが、コンプレックスはあるときから、揺るぎない自信にすり替わっていく。

 彼を変えたのは19歳(1789年)のとき始まったフランス革命。王家の再興を望む王党派の反乱を鎮圧したのを機に、ナポレオンは出世街道をまっしぐら。イタリア遠征でオーストリア軍を破ると一躍フランスの英雄となり、1804年には皇帝の地位までのぼりつめた。

 全ヨーロッパの制覇を目指す皇帝の姿からは、言葉の壁で悩んでいた少年の面影は消えていたはずだ。

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