株式投資の入門書を読むと、投資の極意のひとつとして必ず「分散投資すべし」と書かれている。
分散投資とは、投資金額をいくつかの対象に分散して投資する手法のことである。なぜ、分散するかというと、投資の世界ではしばしば卵を運ぶ話が用いられる。ひとつの器にすべての卵を載せて運んでいると、転んだときすべての卵が割れてしまう。しかし、いくつかの器に分けて運べば、たとえ転んでひとつの器の卵を割ってしまったとしても、残りの器の卵は無事だ。つまり、ひとつの対象に投資資金を集中してしまうと、投資対象の価値が下落してしまったときに、大きな損失を被るが、分散投資をしておけば、ひとつの投資対象が下落しても、別の投資対象の価値が上昇しているかもしれない。