経済・金融
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国債発行を削り込む手段はない
『日本経済はどこで間違えたか』
[著]菊池哲郎
[発行]イースト・プレス
読了目安時間:4分
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そうした弱い心を隠しながら、日本国政府は現時点で非常に難しい課題をたくさん背負っている。
まずとんでもない高齢者ばかりが増える社会を抱えて、彼らの優遇を約束してしまった。医療費、介護費、年金の三大出費を核とした社会保障費は、いま年間三〇兆円規模で歳出の最大項目だが、今後高齢者の増加とともに毎年数兆円ずつ増えていく。それを賄い続けていかなければばならない。過去の国債発行で積み上げられた借金の利息などを払い、今年の分も新たに発行するための国債にかかる費用は、毎年二十数兆円に及ぶ。借換債を含めた毎年の国債発行高は予算総額の二倍近い一七〇〜一八〇兆円になっている。
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