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死ぬのが怖いあなたに
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生き方・教養
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人はいつ死ぬのか

『死ぬのが怖いあなたに』
[著]山川紘矢 [発行]イースト・プレス


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人は皆、死ぬときには死にます。ただ、自分ではそれを知らないだけです。
人がどれだけ生きるかは、偶然はなく、どこかで決まっているのではないでしょうか。そして、人はそのことをどこかで知っているのです。だから寿命という言葉があるのだと思います。寿命とは天から与えられた命の長さをいいます。
「死」イコール「終わり」だから怖いですか?
自分が消えてしまうから、怖いですか?
それは間違いです。死は卒業です。死は新たな始まりです。そんなに怖れなければならないものではありません。




 僕は人にはそれぞれの運命があると思っています。つまり、人生のシナリオがあるのではないかと思っています。総理大臣になる人はそうなるように生まれてきている、と思います。踊り子になる人は、そうなるように生まれてきたのです。

 自分にもっともふさわしい人生を送りましょう。それが幸せになるということです。自分の本当の運命を生きましょう。実は誰もがちゃんと自分の運命を知っていて、自分の運命をシナリオどおりに生きているのかもしれません。

 波乱万丈の人生を生きる人、世界的に有名になる人、自分の特別な資質や仕事の業績で名を成す人、ノーベル賞をもらう人、有名な俳優や歌手になる人、平凡で穏やかな人生を送る人、その誰もが運命の定めたとおりの生き方をしていると思います。自分が決めてきた運命を生きているのです。


 こう言うと、「運命があらかじめ決まっているならば、努力なんてするだけ無駄ということになるじゃないか」と反論される方もいるかもしれません。


 いえいえ、努力に意味がないとは思いません。ただ、目的に向かって努力ができるのも運命、目指すところに到達できるのも、また運命だと信じているのです。


 心の奥深くを覗いてみてください。

 あなたも、自分の運命に気づいているのではありませんか?

 自分は無限の可能性を持っている、と思いましょう。人生、不思議なもので、人間はそう思えば、そのようになるのです。人は自分が思うようになります。それがあなたの運命です。あなたがなりたい人になること、それがあなたの運命です。


 よく、「心から願えば希望は叶う」といわれます。「念じれば通ず」という言葉もあります。

 これらは単なる希望的観測ではなく、運命というものの真理をついています。

 成功や願望の実現という、持って生まれた運命をたましいが自覚しているからこそ、それらを強く願うことができ、達成に結びつく的確な努力もできるということなのです。


 運命が決定づけているものは、ほかにもあります。

 それは、寿命や死に方です。

 死といっても、それは肉体が滅ぶだけのことであり、たましいは永遠の存在です。肉体にとどまることも、肉体を去ることも、そこに宿ったたましいが目的を持って決めているのです。

 中には「臨死体験をしてみよう」と計画しているたましいがあるかもしれません。

 臨死体験をして向こう側の世界を覗き見してきて、人々に向こう側の世界で見てきたものを伝える役割をになって生まれてきているのでしょう。


 人間の肉体は、たましいの乗り物に過ぎません。僕たちのたましいは皆、さまざまな経験を通して、学習と理解をくり返します。とても勤勉です。そして、たましいが今生での学びを終えたときに、肉体の死が訪れます。もう卒業してもいいのです。


 傍目には突然に思える死に方をした人に向かって、「まだやりたいことがたくさんあったろうに。さぞかし無念だろう」という思いを抱くことがありますが、人はこの世での目的を果たした時に死ぬのだと、僕は思っています。人生の半ばで惜しまれて亡くなり、周りの人に何か大切なことを教える目的を果たすこともあるでしょう。私たちの眼から見たときは、「まだまだ生きて欲しかった」と残念で、受け入れ難いことがあるかもしれません。しかし、人の死の真の理由は宇宙の神と本人のたましいだけが知っています。おそらく、すべては大いなる計画のもとに正当に執り行われているのでしょう。


 この世の中の仕組みに関しては、「抵抗しないで、受け入れてみる」と、世の中、もっと、心穏やかに生きられるようになります。あなたのエゴは「それは大変」とすごく抵抗するとは思いますが。エゴの抵抗も、「かわいいな」と思ってあげましょう。


 では、たましいが肉体の死を決めるのはいつか──それは、今生における目的を果たし、学習を終えたときです。ぼくは生まれる前に決めているのだと思っています。


 だから、必要以上に他人の死を悲しんだり、同情したりしなくても大丈夫です。

 人をむやみやたらと長生きさせる必要もないのかもしれません。むやみやたらと、ということがキーワードですが。命はとても尊いものですから、大切にし、長く生きることは大切です。

 この世では、死は良くないこと、避けたいこと、とされていますから、それはそれで、尊重してください。「死は良くないこと」とされている事実は尊重してください。でも本当のところは「死」は避けられないのですから、100歳にもなれば、死はおめでたい、ことかもしれません。

 死に関しては、人と意見が違っていても、黙っていれば良いのです。人に自分の考えを押し付けてはなりません。僕も押し付けているわけではありません。


 さて、ここまで読んでいただいて、何だか、自分の人生が運命やたましいに牛耳られているように思ってしまった人がいたとしたら、こう考えてください。

「自分はついてない」とか、「どうしてこんなに苦しまなくちゃいけないんだ」と、悲観したくなるような出来事があっても、思い詰める必要はないということです。すべて必要なこと、自分が体験しなくてはならないことが起こっているのだ、抵抗はやめよう、感謝して受け入れよう、僕たち人間の一生は、たましいの学びのためなのだから、と思うと楽になります。


 でも、そんな考え方はまだいまの自分には受け入れられない、とおおいに反撥、抵抗してもいいのです。それこそがあるがままに生きることであって、大いに悲しみ、大いに苦しんでいいのです。また、不幸に生きる権利だってあるのですから。人々は苦しみや恐怖が楽しいのではないかと思えることはありませんか。恐怖映画や暴力映画などが盛んに作られ、大ヒットしています。人は自分が体験したいことを体験するのだと思います。僕は最近、暴力場面はあまり見たくない、と思うようになりました。


 今生における試練は、前世で学び終わっていないことを経験し、そこから知恵を授かるためのレッスンです。いろいろな体験をすることによって、自分がどこから来たのか、何をしに来たのか、自分はいったい何者なのか、などを少しずつ学んでゆきます。どんな出来事からも必ず学んでいます。そして、必ずたましいの成長があります。無駄な試練など、何ひとつありません。精神的な苦しみや、病気などを通して学ぶことも多いのです。


 少し淀んだ色合いのたましいが、試練を乗り越えることで、次第に澄んだ透明な色に変わるさまを想像してみるのもいいかもしれません。何だか、心がふわりと楽になりませんか?

 どんな体験も、あなたのたましいをさらに美しく、磨き上げているのだと知りましょう。あなたのダイヤモンドはますます輝きを増すでしょう。苦労すれば苦労するほど磨かれると思えば、苦労することもいとわず正面から立ち向かい、やがて大いに報われることでしょう。


 人間を含め、この世で命のあるものは、生きたい、繁栄したい、と懸命に努力する前向きな気持ちを持っています。だから、生命をおびやかしかねないつらいできごとや死を怖れます。それは至極、当たり前、当然のことです。自分を臆病な人間だとか、欲深い人間だと自分を責めたり、批判しないようにしましょう。自分に対する温かなまなざしが大切です。すぐひがんだりする自分を許してあげましょう。


 試練の先にはたましいの成長があり、死の向こう側にはさらなる世界があります。そのことを知った方が、成長が早くなり、この人生を大切に生きられることは不思議なことです。自殺者が増えているいまだからこそ、人生の意味に気づくことができる環境づくりが大切です。自分を大切にする生き方を学ぶ機会が増える社会、命の大切さを知る授業などが必要になっているのかもしれません。なかでも、自分を知るための小さな助け合いのサークルがたくさんできる社会がいいですね。近くにそんな仲間がいれば、参加してみるのもいいでしょう。
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