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死ぬのが怖いあなたに
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生き方・教養
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短い命、長い命の役割

『死ぬのが怖いあなたに』
[著]山川紘矢 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:4分
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長命の人も短命の人もいます。
なかには、まだ年端もいかぬうちに命を落とす人もいます。
しかし、短命の人が不幸かというとそうではありません。
たまたま短かった今生の時間ですが、尊いたましいはきちんと短い命を凝縮した形で生き、役割を果たし終えたのです。
周りの人がそれに気づいてあげることで、この世から去ったたましいは、はかり知れない幸福に包まれるのです。
すべての命にありがとうと感謝できるといいですね。




 生きとし生けるものはみな、死に向かう道をひたすらに歩んでいると思っている人がいるかもしれません。そして、そのことを少し悲しく思うかもしれませんが、でも本当は死なんかないのだとわかったら、人生を別の視点から眺めることができるでしょう。老いることは悲しいことではありません。年をとることは宇宙の仕組みがわかってきて、賢者になることです。老人と話してみてください。この世で大切なことはどれだけ出世することなんかじゃないよ、と教えてくれるでしょう。これからは寿命も100歳なんて当たり前、という時代が来るでしょう。老人を大切にする社会ができてゆくでしょう。日本ももう高齢化社会ですね。高齢者に対して、いろいろな優遇があるので、ありがたいです。一方、これからは、チューブで食べ物を胃に流し込んで、一分、一秒、長生きさせることが大切、という考え方は間違っているということもわかってくるでしょう。


 子どもに先立たれた親は、かつて経験したことのないほどの深い悲しみと、奈落の底に突き落とされるつらさを味わうといわれています。
「自分が代わってやりたかった」
「あの子のためにもっとできることがあったのではないか」
「なぜ、わが子だけがこんな目に遭わなければならないのか」

 身を切り刻むような思いが、さまざまに胸をよぎるでしょう。あとを追いたくなることすら、あるかもしれません。十分に悲しむことに反対ではありません。でも本当のところは死んだたましいも向こうの世界で大丈夫なのです。亡くなった子どもは周りの人に、「そんなに悲しまないでください」といつもメッセージを送っています。私たちは死から命の大切さ、愛の尊さなど、いろいろと学んでいるのです。同じ体験をした者同士が集まり、悲しみを話し合うことも大きな癒しになるでしょう。輪廻転生を知れば、死を前向きに捉えることができるかもしれません。人の死は周りの人をスピリチュアルな世界に導く大きな役割を持っているようです。


 死は単なる肉体からの卒業だ、だから怖れなくていい、というのはたましいの真理ですが、無理に感情を抑える必要はありません。本当につらいのなら、何年だって泣いていても、いいのです。食事ものどを通らず、仕事はおろか、息をする気にもならないほどの悲しみもあるのが現実だと思います。涙も涸れ果てるほど泣くだけ泣いたら、きっと、人生っていったい何なのだろうと考えるようになるでしょう。新しい道が開けるかもしれません。

 そして、やがて、必ず気づくことでしょう。


 あまりにも早く終わってしまったわが子の人生だけれど、それは決して無駄なものではなかった。7歳で死んだ子どもは7年間を、18歳で死んだ子どもは18年間を、最大限に生き抜いたのだと。神様からのすばらしい贈り物だったのだと。あの子はもしかしたら、天使が自分の親に大切なことを学ばせるために生まれてきて、そしてまた故郷に帰っていったのかもしれないと思えるようになるかもしれません。

「可哀想な子だった」と悲しみ続けていれば、その子の人生そのものが可哀想になってしまいます。

 亡くなった子どもが、自分たちの人生に登場してくれたことに意味を見出し、子どものたましいは、確かに今生を生き抜いた尊いものであったと親が確信するようになれば、子どもの短い一生は光り輝くものとなるはずです。


 人の死に出会うことによって、私たちは、観念的ではなく、心の深い場所で、人生の本当の意味を知ることができるのではないでしょうか。それは同時に、生きることの大切さも目覚めさせます。すべての死は大切なものを遺した人々に与えてくれます。
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