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(2021/11/26 追記)

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知的生産のためのすごい!仕事術
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■アイディアの値段

『知的生産のためのすごい!仕事術』
[著]晴山陽一 [発行]青春出版社


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「はじめに」の中で私は、「これからの時代、オリジナルのアイディアを生み出せない人は生き残れない」と書いた。ここで言うアイディアには、新商品のアイディア、製造方法のアイディア、販売や広告宣伝のアイディア、はたまた人事採用のアイディアからリストラのアイディアまで含む。アイディアなくしては、ただの一時間も仕事は進まない。

 アイディアとは、指揮者にとってのオーケストラ団員であり、楽器であり、楽譜を意味する。これなくしては、いくらタクトを振っても妙なる響きは出てこない。

 とはいえ、サラリーマンの場合は(私も二十年以上の経験者なのでよくわかるが)とかく仕事がルーチン化し、単なる作業と化しやすい。上司に言われて機械的にこなしている、という人も多いだろう。

 それに比べると、今、私が生業(なりわい)としている作家稼業は、まさにアイディア勝負。企画を思いつくことから始まって、タイトルを思いつき、売り込み文句を思いつき、執筆作業が始まれば、まさにアイディアの百連発みたいな仕事である。

 本書では、二十年以上のサラリーマン生活と、十年を越えた作家生活の両方の経験を踏まえ、いかにすれば斬新なアイディアを途切れることなく出し続けることができるかということについて、あれこれ具体例をあげながらお話ししていきたいと思う。

 まず、アイディアの値段という、超具体的(現実的)な話から始めよう。

 最近、アルバイトを始めた息子と、こんな会話をかわした。
「俺の時給は千円だけど、オヤジの時給はどれくらいなんだ?」
「平均年収から逆算すると五千円くらいかな」
「俺の五倍か」
「作家という仕事は面白くてね、たとえば、これから五分で百万円稼げって言われたらいつでも稼げるんだ!」
「どうやって?」
「五分以内にいい企画を思いつく。その企画をいちばん出してくれそうな出版社を選んで電話する。担当者が乗ってくれたら百万円が保証される」
「じゃあ、儲け放題だな」
「でも、一年間に書ける量は決まっている。どんな作家でも十冊以上書くのは難しいだろう。それに、売れる企画をそんなに次々思いつくものでもない」

 この会話でわかるように、作家の場合、すぐれた企画のアイディアはほぼ百万円に換算できる。算出の根拠を示すと、定価千五百円の単行本が七千部印刷されれば、印税十パーセントで作家の取り分は百五万円。定価七百五十円の新書が一万四千部印刷されればやはり百五万円。すなわち、単行本を書いても新書を書いてもほぼ百万円になるのだ。だから、年収一千万円を目指すなら、とりあえず年間十冊書く覚悟が必要である(重版はボーナスと考えればいい)。私の場合、出版社の部長職を投げ打っての独立だったので、家族の手前、やはりサラリーマン時代の年収に近い収入は確保したい。すると、月一冊のノルマはある程度必然となるのである。

 値段の話はともかくとして、作家ほど純粋にアイディアで食べている人種は珍しいと思う。繰り返すが、本書のテーマは、どうすれば斬新なアイディアを途切れることなく出し続けることができるか、である。

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