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日航機遺体収容 ―123便、事故処理の真相
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政治・社会
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補給と休養

『日航機遺体収容 ―123便、事故処理の真相』
[著]河村一男 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:15分
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士気維持のために

 大部隊動員で対応する長丁場の救難活動で、意外に重要なのが補給と休養である。

 部隊の士気を維持するのに欠くことのできないテーマであるのだが、裏方的業務であるため後回しにされやすい。だが、長丁場になればなるほど、士気を維持するのはたいへんである。そのことは、過去に何度か経験した大部隊動員で痛いほど教えられている。

 ほかから指摘されるまでもなく、現場作業を行う者たちの健康管理や士気の維持には気を配ったつもりであるが、処理能力を大幅に上回る大量業務のために目をつむらなければならない点も多かったのが実態であった。

 上野村に出発するとき、中野誠之助会計課長に「前線からいってくる要求は、そのとおり送ってやってくれ。金の問題は後でなんとかするから」といい残しておいた。予算前提主義の官庁経理のなかでそのことがいかに無茶な言い分であるかはわかっていたが、そういっておくほかなかった。

 中野課長以下担当の諸君はじつによくがんばってくれ、期待していた以上の役割を果たしてくれた。それでも、時間的にも場所的にも想定外の規模であったから、特に初期段階では十分とまでいかないことがあるのは、やむをえなかったことであろう。

 
食料の調達

 最初の切実な問題は、食料であった。

 前夜の事故発生に即応して上野村山中に分け入った部隊は、とるものもとりあえずという状況であったから、飲食物を携行していない。早急に調達して補給してやらなければならない。

 問題の第一は、一回分二〇〇〇食を超える弁当の調達であった。

 あらかじめわかっている動員計画であれば可能であろうが、突発的事案で急な注文に即応できる業者は県内にはない。そのうえ、お盆休みに入ったところで条件が悪かった。
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