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悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾
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エンタメ
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一家で上京──野良犬にはなりたくない

『悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


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 純子と両親の三人が上京した。兄の博が不動産屋をかけずり回って、荒川区日暮里に古びた木造アパートの一室を借りたのは上京して四日目であった。六畳、四畳半、それにちっぽけな台所があるだけのお粗末なものだったが、とにかく雨つゆをしのげるだけで満足であった。

 八洲の話では、すぐにレコーディングをするとのことだったが、レコードどころか、何も仕事はなく、仕方なく澄子と純子は、一家の生活のため稼がないわけにはいかず、墨田区の錦糸町界隈を流しに出た。

 純子は盲目の母親の手を引いて、夜な夜な下町のネオン街を流し歩いた。空腹と疲れ、それに冷たい夜風に吹きさらされて、澄子が持っていた三味線をとり落としてしまった。
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