読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/9/29 UP)

犬耳書店は、姉妹店のRenta!(レンタ)へ統合いたします。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-2
kiji
0
0
1051595
0
悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾
2
0
1
0
0
0
0
エンタメ
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
運命の出会い──全責任を持ってプロデュースする

『悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:7分
この記事が役に立った
1
| |
文字サイズ


 昭和四十二年当時、澤ノ井龍二の新宿区東大久保の厚生年金会館に近い自宅には、さまざまな種類の人間が出入りしていた。いわば、明日という荒野に花を咲かせようと野望を抱く若者たちであった。作曲家の卵、流しの若者、工場の労働者、日本一の職人をめざす若者、作家の卵。金儲けを夢見る実業家の卵。果ては、暴力団予備軍のような威勢のいい若者も、ときにやって来た。

 その若者たちの中に交じって、ひとりの少女が、ちょこんと座って、青年たちの熱っぽい議論に耳を傾けるでもなく、ひとりポツンとマンガを読み耽っていた。それが、品川の連れてきた阿部純子、のちの藤圭子であった。肩まで垂らした長い髪と、京人形のような丸くて色白の顔に、黒くて太い眉が印象的であった。

 石坂は思った。
〈ずいぶん華奢だな。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
1
残り:2786文字/本文:3121文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次