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悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾
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エンタメ
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東芝を辞めてこの子に賭ける

『悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


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 当時、澤ノ井は東芝レコード専属の作詞家であったが、やはり不遇をかこっていた。
「僕の心もボロボロさ。同じようにボロボロ同志で一から出直そうよ。僕はきみに賭けてみたいんだ。イチかバチか、言葉は悪いが丁と出るか、半と出るか、バクチをしてみたいんだ。いいかい。僕についてこれるかい?

 純子は初めて師匠というものに巡り合ったような気がした。知らずにまるで催眠術にでもかかったかのように、「ハイ、ハイ」と、うなずいていた。

 龍二の特訓が始まった。

 純子は澤ノ井に連れられてビクター、コロムビア、東芝とオーディションを三回ほど受けた。が、三回とも失敗してしまった。
「素質はいいんだけどねえ、もうひとつパンチがないんでねえ……」

 ディレクターたちは異口同音にそういうのであった。
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