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悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾
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エンタメ
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バカだな バカだな だまされちゃって

『悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾』
[著]大下英治 [発行]イースト・プレス


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 昭和四十四年が明けた。純子のデビュー曲が書けないでいた。純子は、ボイストレーニングのほかに、龍二が勧めた「竹部バレエ」にも通い出した。龍二の知らないあいだにドラムの学校にも行っていたようだ。レッスンから帰ってくるとしばらく千江の麻雀に付き合い、夜遅く二階の部屋に戻っていく。

 すぐに洗濯をする水音がして、それが終わると遠慮がちなギターの音が響いた。

 龍二は、阿部純子のデビュー曲を作詞するため、原点に戻り、また旅に出た。

 一枚の葉書を持っていた。東芝レコードから作詞家デビューして二、三十曲つくった直後に恩師の作詞家・宮川哲夫からもらったものである。
「ところで、『石坂まさを』というペンネームを使ってみませんか。彼は鬼軍曹として戦死してしまいましたが、わたしの親友で、もう一人の親友、シナリオ作家の井手雅人とともに、詩人の仲間では〈三羽烏〉と言われたものです」
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